PEEKケージにチタンコーティングされるようになって

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はじめに


脊椎の椎体間固定術において椎間板を除去して代わりにケージを挿入します。

昨今、本邦でよく使用されている材質は
PEEK;polyetheretherketone素材
ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂
です。

・芳香族ポリエーテルケトン樹脂の一種
・結晶性の熱可塑性樹脂に属する合成樹脂
・PEK; polyetherketone = エーテル結合とケトン結合を交互に配置した基本的な直鎖状構造を持つものがポリエーテルケトン
・PEEK; ポリエーテルエーテルケトン polyetheretherketone = エーテル・エーテル・ケトンの順に結合を配置したもの
・ 熱可塑性樹脂としては非常に高い耐熱性があり、耐疲労性に優れ、耐磨耗性や寸法安定性、耐薬品性にも優れている
・絶縁性や耐放射線性も優れている


わたしにはよくわかりませんが(笑)
設置する椎体の骨密度と近いという理由で使用していると理解しています。

ミエログラフィーはガラスシリンジですか?

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はじめに


わたしは
ミエログラフィー=脊髄腔造影検査
は、必要な検査の一つであると位置づけています。
ミエログラフィーは有用性を十分考えてから行う

MRIでは多椎間病変ではどうしても大袈裟に撮像されてしまい
手術椎間数が多くなってしまう印象があります。

逆に荷重をかけた状態ではじめて完全ブロックになるような症例もあります。

今回記事にしたいことは、
ミエログラフィーはガラスシリンジでないといけないのか?
という率直な疑問です。

中空スクリューの下穴作成に、Jプローブが俊逸すぎた!

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はじめに


これまでも記事にしている通り、
わたしはMISt: Minimally invasive spine stabilization手技者です。

経皮的椎弓根スクリューに代表される手技ですが
初期のSEXTANT®(Medtronic)から導入しております。

現在はViper®2 (DePuy Synthes)をメインに使用し、
Longitude® (Medtronic)を主に外傷に用いています。

MIStの波はすさまじく、各社から非常に多くの製品が発売されて
乱戦混戦状態です。

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はじめに


化膿性椎体椎間板炎や腸腰筋膿瘍などの感染性疾患は
脊椎領域のみならず、感染症例はどんどん増加していることと思います。

医療の発展による高齢化易感染性宿主の増加がおもな理由として挙げられます。

化膿性椎体椎間板炎においては、
・感受性のある適切な抗菌薬投与
・局所の安静
が加療の軸です。

感受性を確かめるためには敵の正体を暴くのが大切です。
血液培養、局所の培養を駆使して、相手を同定するわけです。

起炎菌が検出され、抗菌薬の治療が功を奏した時、
ふと疑問が生じるわけです。

いったいいつまで抗菌薬を継続したらいいの??

抗血小板剤・抗凝固剤の休薬の指針がはっきりしない現状は危険

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はじめに


前例のない高齢化社会到来により
医療、介護、福祉領域が直面する危機は計り知れません。

整形脊椎診療は、この危機を好機に活かせる科であると思っています。

秋は学会シーズンで、多くの学会に参加して参りました。

高齢者治療に対するセッションは
シンポジウムで扱われたり大きな会場で行われたり
その関心の大きさが伺われます。

高齢者の定義は、種々の研究でそれぞれですが、
・リスクは従来と同様
・早期に介入することで、改善率は同様
などと超高齢者手術に対して肯定的な意見が多かったです。

ただし術前の全身状態の評価が充分になされる必要があることは論を待ちません。

ひとつの懸念として、高齢者は抗血小板剤、抗凝固剤の内服中の患者さんが非常に多いのです。
それについて、どのように周術期管理なされるべきか、という論点が弱いと感じました。

敬老の日です。健康寿命と医療費の問題。学生、研修医の皆さん、脊椎外科医になりませんか?

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はじめに


超高齢化社会をひしひしと肌に感じますね。
未曾有の、とか過去に類をみない、とか煽られる言葉に危機感を覚えます。

敬老の日になると人口比推計の話が盛んになりますよね。

診断が遅れた超高齢者の多発性骨髄腫

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はじめに


骨粗鬆症性椎体骨折は高齢化社会に伴いどんどん増加していています。
外来でも高頻度に認めます。
ほんとに、毎回です。

そんな中、猛省することとなった超高齢者の女性の症例を提示します。
タイトルにあるように多発性骨髄腫です。

ポスター印刷は宿泊ホテルにお届けしてくれる業者に頼むのが便利。

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はじめに


学会で発表し続けること
わたしは、臨床力をアップデートし続けていくために
これが一番大切なことだと思っています。

普段の仕事だけでは多忙なだけで終わってしまい、
なかなかモチベーションを維持することができないからです。

多忙なりに時間を工面して、学会で発表し続けることで、
普段の診療に生きる刺激を得ることができます。

最後の目標は、これらをなんとか論文化につなげて、
社会貢献することです。

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はじめに


ITの進化って本当にすごいと思います。
いちばん感じることは情報量の多さですね。

溢れてくる情報のすさまじい量。
溺れますよね。

わたしたちは、溢れてくるその情報に対して
必要なもの、不必要なもの、と瞬時に選別して
どんどん排水口に流し込んでいきます。

よって、現代は、
自ら情報を得ようとする人と、情報に対して完全に受動的な人とで
どんどん情報の格差が生まれている

と感じています。

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はじめに


これまで論文は査読されるものでしたが、
光栄にもこの1.2年で、論文の査読をする機会をいただけるようになりました。

正直、論文の査読とは、ボランティアみたいなもので
時間と労力の見返りはいっさいありません。

査読をしたからといって、自分の論文が通りやすくなる、なんてことはありません(笑)

しかし、考えようによっては、素晴らしい経験なので
わたしは査読依頼が来たら、
直球で、有難うございます!すぐやります!!と返事しています。

どう素晴らしい経験なのか?
ということなんですが、以下にまとめます。

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