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ファイル 2015-11-26 2 48 15


外来診療で嬉しかったことがありました。

それは患者さんが手作りのアップルパイを差し入れてくださったことです。

急性発症のL4/5の外側ヘルニアによる神経根性疼痛のため
体動がとれず、我慢しかねてついに救急車で来院され、そのまま入院となりました。

各種内服加療、仙骨裂孔ブロック、神経根ブロック、物理療法など
いろいろ行いました。
2週間くらいはほとんどベッド上での生活で、
すこしずつ痛みが軽減して身の回りのことができるようになってきて
4週間くらいでようやく自宅退院の運びになりました。

自宅療養中に、順調な回復具合をわたしに見せようと、
趣味の洋菓子つくりができるようになったと喜んで、
アップルパイを焼いて持ってきて下さったのです。

入院時の苦しそうな顔が、すっかり穏やかになり、
キッチンでの様子を想像するだけでこちらも嬉しくなりました。

快活で精力的な患者さんで、
水泳競技のマスターズでバタフライの選手もされており、
大会が11月末にあって、出場することを楽しみにされておりました。
それは今回は叶わず、非常に悔しい思いをされたと思います。

今回約4週間くらいの保存加療で軽減が得られたわけですが、
個人にとって、その4週間という時間の価値はいろいろです。

この方は、マスターズの大会という目標はあったものの、
じっくり時間をかけて加療する期間を持つことが可能でした。

果たして、自分だったらどうでしょう。
多忙な日々、代わりのいない仕事で、4週間安静入院ができるのでしょうか。

ならばすぐに手術が良いのでしょうか?

今回のような外側ヘルニアであれば
①外側アプローチによる除圧術
②椎間孔狭窄の程度や不安定性あるいは確実性の点で、MIS-TLIF
が選択されることと思います。
ただ、いずれも入院期間や自宅療養期間は今回のケースとさほど変わらないでしょう。

今後、管理人が期待しているのは
PELD;Percutaneous Endoscopic Lumbar Discectomy
です。

内視鏡を用いた手術で、現時点では最小侵襲手術と言ってもよいのではないでしょうか。

導入を志して、
国内のlaboでハンズオンセミナーを受けたり、
海外での解剖セミナーでトレーニングを行っておりますが、
learning curveが高く、なかなか実践できずにいます。
デバイスが発展していくことでもっと身近になるものと期待しています。

アップルパイを噛みしめて、
なんとか、もっと早くに疼痛緩和してあげられるように
がんばろうと誓いました。
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