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脊髄梗塞に関して
まれな疾患なので、スタッフと勉強会を開くことにしました。
まず脊髄の動脈支配について、まとめました。

分節動脈について


脊髄を栄養する血管は、それぞれの高さの分節動脈に由来します。
分節動脈は、
・頸髄レベル;椎骨動脈、上行頸動脈、深頸動脈から
・胸髄レベル;下行大動脈からの肋間動脈と、鎖骨下動脈からの最上肋間動脈から
・腰髄レベル;腹部大動脈、正中仙骨動脈、腸腰動脈からの腰動脈から
分枝します。

その分節動脈が、椎体枝、脊椎管枝、筋肉枝に枝分かれして、
そのうち、脊椎管枝が、前脊椎枝、後脊椎枝、神経根枝に分枝。
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この神経根動脈が
前神経根動脈 
後神経根動脈
に枝分かれして硬膜内に入ってきます。

そして、左右で吻合、頭尾側で吻合して、
縦走する脊髄動脈になります。
前に1本、前脊髄動脈
後ろに2本、後脊髄動脈
です。
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前脊髄動脈の特徴


前脊髄動脈(前神経根動脈)は
中心溝動脈
を分枝して、脊髄灰白質を栄養します。
すなわち、前索側索脊髄前角を主に栄養します。
脊髄の前正中深部から脊髄実質に入り、
脊髄の前部の約2/3に放射状に動脈を送り栄養しています。

分節性に血液を供給し、上下の連続性の乏しいことが特徴です。
前脊髄動脈症候群が最多である理由と考えます。

後脊髄動脈の特徴


後脊髄動脈(後根神経根動脈)は
脊髄の後角後索を栄養します。
前脊髄動脈と異なり、
・灰白質を栄養する中心溝動脈を分枝しないこと
・後脊髄動脈は脊髄全長にわたって連続的につながる
が特徴です。

通常前脊髄動脈と後脊髄動脈に脊髄内の連続性はありません
脊髄外ではネットワークを作っています。

錐体路に関しては前脊髄動脈だけでなく、後脊髄動脈からの血流支配も受けています。
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Adamkiewicz動脈は、T8〜L3間の肋間動脈または腰動脈から分岐する最大の根動脈のことです。
3DCTAで描出することが可能(64列でだいたい85%くらい検出)です。

いかがでしたか?
理解していただけたでしょうか?

次は、それぞれの血管が詰まることで、どのような症状を来すのか勉強していきましょう。
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