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腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症についてまとめました。

病態


腰椎の老化や反復する負荷によって、神経の通り道である脊柱管が狭くなっていきます。
具体的には
・椎体に骨の棘ができる
・椎間板が膨隆して飛び出してくる
・骨と骨をつなぐ接着剤の役目をする黄色靭帯が
伸びきったゴムのように膨らんでたくれこんだり、石灰化したりする
・骨と骨の関節が変形して分厚くなる
このような変化が起こって、腰椎脊柱管狭窄症に至ります。

さらに上下の椎体がずれてしまうと、変性すべり症といわれ
脊柱管狭窄症のみならず、さらに椎間孔という神経の枝の通り道の狭窄をきたします。
すべり症の場合、骨同士がぐらぐらして不安定な状態になってしまうこともあります。

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症状


腰部脊柱管狭窄症になることで、腰椎の脊柱管のなかを通っている馬尾神経が圧迫を受けます。
圧迫によって、馬尾神経の血流が低下してしまうと、神経が障害されてしまいます。
そして、腰痛や下肢に不快なしびれ・痛みが生じるようになります。
典型的には、歩いているうちに、下肢がしびれて痛くなり、
歩き続けることができなくなってしまうため、途中で休憩を挟んで、
歩いては休み、歩いては休み、を繰り返すようになります。
間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれます。
ひどくなると数分や数10m程度でひと休みしないと歩けない状態になります。
腰を前かがみにすることで、症状が楽になるという特徴があります。
前かがみの姿勢では、腰部脊柱管の狭窄状態が軽くなるためです。
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そのまま放置して悪化すると、やがて筋肉が萎縮してしまい、筋力が低下します。
そうなると筋力の改善は困難です。
さらに悪化すると、尿や便の排泄の調整ができなくなってしまいます。
膀胱直腸障害といわれる状態です。
ここまで放置してしまうと改善はかなり難しくなるでしょう。

治療法


保存的加療
基本的には内服加療を行います。
圧迫による神経の血流の低下が主な原因なので、
血流改善剤を内服してもらい、症状の改善を目指します。
痛みに応じて鎮痛剤を適宜内服します。
その他にブロック療法やリハビリ療法、物理療法などがあります。

外科的加療
加齢性変化なので保存的加療にはいつか限界がきます。
加療を継続しても、日常生活に支障が出るほどの症状が全く改善しない場合は、
手術加療を行います。圧迫の原因を手術で除去するのです。
椎間板や椎間関節の不安定性があまり強くないようならば、
圧迫を除くのみの除圧手術を行います。
椎体間がぐらぐらしているような状態であれば、
骨を削ることで不安定状態が更に悪化してしまうので、
不安定椎体を固定し、金具で補強する除圧固定手術を行います。

手術治療の方法は個々の病態により判断されます。

まとめ


以上、代表的な腰の退行変性疾患である腰部脊柱管狭窄症と腰椎変性すべり症について
まとめました。
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