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腰部脊柱管狭窄症の手術方法のひとつである腰椎椎弓切除術についてまとめました。

手術の目的


腰部管狭窄症のため神経が圧迫を受けており、腰痛や下肢のしびれ、痛みなどで
日常生活が困難となっている場合に、保存加療によって症状の改善を試みます。
しかし、どうしても改善が望めない場合には手術加療を行います。
腰椎椎弓切除術とは、
・脊柱管の背中側の屋根にあたる部分の骨を削って
変形肥厚した部分の骨をなめらかに平坦にする
・上下の骨をつなぐ黄色靭帯を切除する
そうすることによって、脊柱管のスペースを確保し、神経の圧迫を取る手術です。
圧迫が解除されると、神経の血流が整うので、
回復力が残っている神経の機能改善が期待されます。
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手術の流れ


1. 全身麻酔で眠ってもらいます。
2. その後、スタッフで体の向きを腹ばいに変更します。
3. 必要な分の皮膚切開を行い、椎弓を切除して、変形肥厚した椎間関節や、
たくれこんだ黄色靭帯を切除します。
4. 神経の圧迫が解除されたことを確認して除圧手術は終了です。
1椎間あたりの手術時間は、約60分程度の見込みです。
5. 閉創し、体の向きを最初のように仰向けにして麻酔から目覚めてもらいます。

手術アプローチは、椎弓、棘突起、椎間関節の形、症状の強い側などを考慮して、
片側から除圧を行ったり、棘突起を縦に割って除圧を行ったりと、
個々の病態に応じて決定します。

顕微鏡下手術のメリット


術野が拡大されるため、神経損傷のリスクを最小限に抑えることができます。
肉眼でとらえにくいレベルでの出血まで丁寧に処置できるため、
出血量を最低限に抑えることができます。

デメリット


肉眼の手術に対する顕微鏡下手術のデメリットは考えられません。
1椎間あたりの傷の大きさは、内視鏡手術では約1cmに対して顕微鏡下手術では3cm程度必要です。
ただし、その傷の大きさによる術後経過の差はありません。
手術の合併症として、硬膜損傷、神経損傷、感染症、出血、術後血腫などが約1%程度にあります。
一過性に感覚や運動の障害、膀胱直腸障害を来すことがあります。
深部静脈血栓や心・脳血管の血栓などは致命的になりえます。

長期的な予後


術後であろうとなかろうと、加齢性変化は生理現象です。
加齢現象や長期的な負荷がかかることにより、術後も脊椎は変形し続けます。
手術では骨を削っておりますので、その部位の椎間板膨隆や、すべり症が進行する場合があります。
その際は固定術などの追加が必要になることがあります。

手術治療の流れ


持病や内服薬の種類によって術前の入院期間が異なります。
通常は手術の前日に入院です。
神経障害が生活に支障ない程度であれば術後10日〜2週間の入院期間が目安です。
神経障害が強く支障がある場合はリハビリが必要です。
積極的なリハビリ加療を行うためにリハビリ病院への転院調整を行います。
術後は腰椎を保護するために弾性あるいは半硬性コルセットを約1〜2ヵ月程度装着します。

・手術前日   術前の準備
・手術当日   手術 
・術後1日   食事開始 コルセット下にベッド離床開始
・術後2日   リハビリ開始
・術後10日〜14日   自宅退院あるいはリハビリ病院転院
・術後4週あるいはリハビリ病院退院後   外来受診

まとめ


腰椎椎弓切除術についてまとめました。
一般的な予定です。個人差があることをご了承ください。
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