カテゴリ:
スポンサードリンク

はじめに


研修医のみなさんへ。
注意してみれば、CTでも椎体骨折を見つけることが可能です。
しかし、時間外診療で、あえて、「骨折はないですよ」、と説明しないほうがよいですよ。

今日は研修医に指導する機会がありました。

夜間当直は、ストレスフルだと思います。
研修医を卒業し、指導医のわたくしですらストレスフルですもの。

専門外来が終了してしまった時間外診療は、
自分の得意不得意関係なく来院した患者さんを診療しなければなりません。

わたしも自信ないです。。。

本日の所見


高齢者の転倒による腰背部の打撲で、動けなくなって救急車で来院されることはよくあります。

CT上、T12に陳旧性の骨折はありますが、他、明らかな骨折はないようです
と説明し帰宅。

しかし、骨折しています。

ファイル 2016-04-05 17 38 07


過去の画像からT12椎体の陳旧性骨折に目がいってしまったそうです。

椎体前面の架橋でT11椎体中央がhingeになって前壁から下壁にかけて骨折しています。
過去の写真と見比べてもT11椎体前方が開大しています。

ファイル 2016-04-05 17 38 37


椎体骨折、CTの所見


CTで椎体骨折を見つけるポイントは
①骨皮質の連続性が途絶えていないかどうか
②通常は椎体内側に陥凹しているが、椎体壁が凸になっていないかどうか
③全体をみて骨浮腫を呈していないかどうか

です。
また、過去の写真があるなら丁寧に椎体の輪郭を追ってみるべきでしょう。

今回の反省点


骨折を見逃すな!
なんて大それたことは言えません。
やっぱり容易ではないと思います。

実際、CTで全例診断できるわけではありません。
専門医がみて、きちんと診断できるのはせいぜい60~80%くらいなものです。

だからその辺は割りきって、

①痛みの性状が骨折に特徴的ならば、CTで骨折がわからなくても骨折している可能性があること
②体動ができないなら入院をすすめること
③帰宅されたなら後日専門外来の受診をすすめること

が大切なことだと思います。

MRIを撮像しても診断がつかないことさえ有るのですから、、、

まとめ


やはり、時間外診療において
「骨折はないです」、と断言したみたいに説明してしまうと後から修正が困難です。

痛みが強いようなら骨折の可能性を示唆して
後日専門外来を受診するように説明したほうがよいでしょう。

研修医のみなさん、
画像診断に自信がないのに、骨折がない、と説明するほうがストレスだと思います。

ただ、ポイントを理解して、注意してみればわかる骨折もありますよ。

★★★
骨折治療のバイブル。図や画像が豊富。整形外科医なら誰もが持っています!!