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はじめに


骨代謝回転促進効果のあるテリパラチド。
ばんばん骨形成を行ってくれます。

ただし薬価が非常に高価です。

骨粗鬆症性椎体骨折の加療や骨粗鬆症患者では是非使用したいのですが、
DPC病院では入院中に使用すると、病院の手出しになってしまう点が経営的に大問題でした。

脊椎骨粗鬆症の診療報酬改定


ところが!
テリパラチド使用に朗報です!

平成28年度の診療報酬点数に脊椎骨粗鬆症で改定がありました。

手術を行った場合に限り、テリパラチドを使用した群に枝がついたのです。

旧DPC制度


旧DPC制度における診断群分類点数
070370脊椎骨粗鬆症
では

手術 なし
手術 あり

だけでした。

001


平成28年度の脊椎骨粗鬆症診療報酬改定


今回の平成28年度の改定で脊椎骨粗鬆症における手術加療を行った群の中に、
テリパラチド、テリパラチド酢酸塩の使用のあり、なし、の枝が付いています。

具体的には
手術 なし 群は変わりませんが、

手術 あり 群において

K142-4 経皮的椎体形成術

その他の手術(VP + instrumentationなどでしょう)
の2つに分類され、
そのうち、さらにテリパラチド、テリパラチド酢酸塩の使用 あり、 なしで分類されています。

002


PTH製剤を使用した群の入院期間Ⅰ群Ⅱ群Ⅲ群が、使用しない群のほぼ倍の期間となりました。

これにより骨粗鬆症症例で手術を要した場合は、
入院中から積極的にPTH加療を導入することが可能です。

これまで入院中のテリパラチド導入はいろいろ工夫していた


これまではDPCの制約で入院中のPTH導入は病院の持ち出しでした。

患者さんのためには持ち出しでも仕方ないと受け入れられるような施設もあれば、
なんとか外来で導入してから入院に持ち込む形や、
外来フォローから導入するような形をとっていた施設もあるかと思います。

PTHは脊椎手術において有用
PTHは脊椎の手術において非常に有用です。

千葉大の大鳥先生らのグループは、Spineなどの主要ジャーナルに
閉経後骨粗鬆症患者のinstrumentation手術におけるPTH使用例での

・instrumentationのトルク増強効果
・looseningの減少効果
・骨癒合率の上昇効果

など、多くの論文を排出されております。

本日のまとめ


脊椎外科では近年はPTH製剤に非常に助けられている側面があります。
入院中のDPCでPTH治療が認められたことはたいへん喜ばしいと考えます。

こんなに差ができてしまったら、骨粗鬆症関連で手術した場合、
今回からは、もはやPTHを使用しない施設など、なくなるのではないでしょうか?

記事更新
平成30年度の改定で、
その他の手術あり
から
さらに
脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術など(多椎間または多椎弓の場合を含む)
が新たに枝付けされ
テリパラチド使用あり群、なし群が削除されました。

これでPTH使用は前提になったと解釈されたと同時に、その状況からさらに在院日数をへらす努力をするように示唆されたと思います。

今回(平成30年)の脊椎骨粗鬆症のDPCの改定はキビシイ