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はじめに


当院での神経根ブロック療法のまとめです。
血管造影室でC-armを用いて安全に行うように努めています。
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ブロック療法の目的


障害をうけて痛みやしびれの原因となっている神経根に局所麻酔薬を用いてブロックします。
ブロック針による誘発痛および症状の緩和を得ることで責任高位の診断を得ることができます。
また痛みによる悪循環を抑え、症状の進行を抑える効果を得ることができる場合もあります。
諸事情によりMRIが困難な場合にも適応されます。

ブロック療法のデメリット


決して万能な治療方法ではなく、残念ながら以下のような合併症が起こりえます。

造影剤アレルギー
アレルギー反応は食物でも植物でも起こりえます。薬剤でも当然起こりえます。
アレルギー反応は事前には予測できません。
アレルギー反応もかゆみや発疹程度のものから、呼吸困難やショック状態に至るものまでさまざまです。
血管造影室では不慮の反応に対する備えを用意しています。

出血
ブロック注射は22~23Gの細い針を用いるので出血は微量ですが、血をサラサラにするお薬や、肝臓の機能の低下、あるいは血液の病気などあれば血腫を形成する心配があるのでお教えください。

感染、神経炎
ブロック注射で感染するリスクは極めてまれですが、糖尿病や免疫を抑えるお薬、あるいは免疫が低下するような病気があればお教えください。
また、注射5日以内に発熱があれば中止しますのでお教えください。
繰り返しブロックを繰り返すと、手技により炎症がかえって惹起されてしまう恐れがあり、頻回のブロック療法は行ないません。

椎骨動脈穿刺
頸椎の神経根のすぐ腹側には脳循環に寄与する椎骨動脈が走行します。
椎骨動脈に穿刺されると脳梗塞が生じたり、局所麻酔中毒が生じるおそれがあり危険です。
ブロックが困難であれば手技を断念し別の治療に切り替える場合があります。

適切にブロックされない
変性が強い場合などには、ブロック針が適切に神経根に到達することができず、事前に予測した程度の効果が得られない場合があります。
無理をするとブロック針によって神経を損傷する恐れがありますので、ブロックが困難であれば手技を断念し別の治療に切り替える場合があります。

ブロックの効果が一定でない
ブロック療法はあくまで局所麻酔薬を注射しているのみで、障害の原因になっている神経の圧迫を直しているわけではありません。
よってブロック注射の効果が失われると再び痛みが起こってきます
ブロックの持続時間には個人差が大きく、数十分で効果が切れて痛みが再燃してくる場合もあります。
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まとめ


以上、ブロック療法の目的と合併症についてまとめました。





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