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はじめに


先日、DePuy Synthesさんに、ブーメランケージ、T-PALの案内されました。
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そこで

MIS-TLIFはPPSを刺入してから?

それとも
PPS刺入はTLIFのあとで?

という疑問がわきました。

PPSはいつ刺入する?


MIS-PLIF(TLIF)には
使用機材の性格や好みによって多少術者間で手技が異なることと思います。

・PPSを先に刺入するのか
・それとも後から刺入するのか
・あるいはすべりや椎間高の程度によって、すなわち症例によって使い分けるのか

この疑問にいたった経緯は
自分のなかで、これまでのPPSの限界になんとなく変化が生じたためです。

わたしはPPSの一つの欠点に
従来のオープンと異なり、distractionが十分にできないことを感じていました。

よってMIS-PLIFでは、まず後方から除圧し、
椎体高くらいのケージをそっと置いてくるような感じで挿入し、
その後骨移植を行なって
最後にPPSを刺入し、compressionをかけていました。

TLIFでも同様に侵入片側から除圧して、cageを挿入し、
骨移植をしてからPPSを刺入していました。

PPSの進化でdistractionが以前より可能となっている


最近はMISのデバイスがどんどん進化しており、
以前よりdistractionがかけられるような印象を得ました。

よって、片側侵入であれば、PPS-rodをまず反対側に挿入し、
多少distractonをかけてから仮固定し、侵入側で除圧固定ができるかな、と。

そうすることで、すべりの強い症例や、椎間板高が低い症例でも
多少大きめのcageを無理なく挿入できます。

すると前弯の獲得や椎間板高の改善に有利です。

本日のまとめ


隣接椎間障害の発生についてはさまざまな意見があると思います。

MISt手技で、いままで以上に
・アライメントの矯正・保持ができる
・後方要素を温存しつつ椎間板高改善による椎間孔の間接除圧が可能
となってきています。

きっと従来以上に中期、長期に有利に働くものと信じています。

MISt手技でブーメランケージで前弯を獲得し、適切なアライメントを獲得することは
有用な手技と考えます。

勉強を続けて、進化するMISt手技に、柔軟に対応していきたいと思います。
MISt用のブーメランケージ使用の感想はまた後日投稿します!