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頸椎後方除圧術は初期に習得する基本的な術式です。
わたしは医師3年目に指導医より合格をいただきました。

しかし高位誤認というピットフォールがあります。

高位誤認に陥ったことはありませんか?

この点は頸椎椎弓形成術においては、あまり教科書には掲載されていないと思います。

なぜならば、
・C2は頚半棘筋の付着部なので展開していて間違えるはずがない。
・最大のC2のサイズから、間違えるはずがない。
・C1後弓を触れれば間違えるはずがない。

その通りかもしれませんが、
C3のサイズ、C2に潜り込むようなC3、皮膚切開の大きさ、選択的な椎弓切除
何らかのエラーで高位を誤認してしまうことが、現実では起こります。

高位誤認をおこなさないためには
術前のレントゲン、CT、MRI、すべての画像をしっかりみて
・各々の棘突起の大きさ
・上下での棘突起の段差
・関節の左右差、変性の程度
・棘間、椎弓間の間隙の大きさ
など、
手術を受ける患者さんの頸椎の個性
術前から、十分にイメージして臨むことが大切です。

まず型通りに創を展開する。それから考えよう、では、高位の誤認に気が付きません。

なぜならば、行程をこなしているだけの手術は頭の中でアラームが働かないからです。

術前に十分イメージして、そのイメージと対話しながら手術を進めていると
・C2と思っていたのがC3であったり
・C6と思っていたのがC7であったり
・C7と思っていたのがT1だったり
そんなときに、
あれ?なんか思ってたのより違うな?
と違和感が生じます。

せっかく生じた違和感に、

「ま、大丈夫だろう」

これは非常に大きな判断間違いで、
この手の判断力しか働かない場合は、
おそらく何度もいろんな状況で判断ミスをするのではないでしょうか。

違和感を生じたとき。
その時は何かしら自分以外の目で確認する必要がある時です。

わたしは、まずポータブル撮影をしてみます。

ポータブルが撮影され画像ができるまでの間は、
せっかちな自分には非常に長く感じられます。

そして、なぜでしょう?
その時はいろいろな方々に文句を言われているような気すら、してしまいます(笑)。

しかし、そんな事よりも高位誤認して再開創して手術続行、
あるいは後日の画像で気がついて再手術、などと、
目指した手術と異なる経過になるほうが圧倒的に悪いことです。

今日もわたしはポータブルを撮影しました。

恥でも何でもない!!と言い聞かせながら。

☆☆☆
脊椎手術のトラブルシューティングの虎の巻です。
脊椎手術を目指す方は必読の書です。