カテゴリ:
スポンサードリンク
頸椎の後方固定ではpedicle screwが最強の固定力を有します。

わたしは中下位頸椎においても、可能と判断したらなるべくpedicle screwを入れるよう心がけています。
頸椎椎弓根スクリュー刺入の考察

Lateral mass screwと比べて皮膚切開が若干小さくて済むかもしれませんが
pedicle screw刺入には外側への十分な展開が必要なため
往々にして最初の見立ての皮膚切開を延長します。

以前、外傷ケースでC5-6-7とpedicle screwを用いて後方固定しました。

45度くらい傾ければ安全に刺入できた測定ですが、
若年者で筋肉が固くてなかなか至適の角度にスクリューを寝かせられません。

刺入点のみ展開して、外側に別皮膚切開を用いて挿入するという手段もあります。
が、わたしは角度の錯覚を起こしそうと思ったので、
あともう一息展開がんばろう、というところでした。

筋肉が固いと感じたため、筋弛緩剤を入れてもらいました。

しばらく待って、
助手の先生に、
「あ、すこし柔らかくなってきたね。さあ、入れようか。」
と刺入し始めたとき、、、



「今エスラックス注射しますね!」
と、麻酔科ドクターから。。。

え!?
まだ入っていなかったんか〜い!!
こっち側の錯覚か〜い!!

というオチ。

ということで
「エスラックスなどの筋弛緩剤の筋弛緩効果が術者にどう影響するのか?」
と文献を検索してみましたが、、、
検索のテクニックが悪く案の定何も見つけられませんでした。。。

麻酔科の先生側からしたら、
「エスラックス、入れようが入れまいが、関係ない。
おまえのテクニックの問題なんだけどな・・・」

って思われていたのかもしれません(汗)

「手術中に筋弛緩剤を追加してもらうことで術野の展開がしやすくなる」

ウソ??