カテゴリ:
スポンサードリンク
場末の民間病院で、脊椎診療科をゼロからたちあげております。

わたしはこれまで脊椎手術件数有数の訓練施設に所属しておりました。

現在の外来診療風景は手術紹介の患者さんゼロの、まったく違う診療風景です。

いかにこれまでの施設のブランドが強かったか、
そしてそのブランドにまで育て上げたお師匠さんがいかに凄いか
が身に染みる毎日です。

手術治療ももちろん大切ですけれども、

いまの状況だからこそ、できることがある!

そう考えながら必死に取り組んでいます。

その関心事の一つに
高齢者の椎体骨折に腫瘍性病変由来のものがまぎれこんでいないか?
があります。

有痛性の骨病変を呈している場合、整形外科が初診医となることが当然多いです。

しかし、椎体圧潰が軽度だったり中等度であれば、
画像上は、腫瘍性病変に伴う骨折なのか骨粗鬆に伴う骨折か、まるで判断がつきません。

閉経前のような、ある程度若年層であれば鑑別もあろうかと思いますが、
血液系椎体病変を見逃しているのではないか?

それが今、いちばん心配しているところです。

剖検での骨転移率は、
多発性骨髄腫や悪性リンパ腫は、5%程度です。
12


しかし、整形外科を初診する原発不明の骨腫瘍患者では、
多発性骨髄腫は14%
悪性リンパ腫では9%
と倍以上に数値が跳ね上がります。
23

骨粗鬆症性椎体骨折の中には、多発性骨髄腫が必ず紛れ込んでいます。

多発性骨髄腫に関しては
・貧血
・腎機能障害
・高Ca血症
・A/G比低下
・蛋白分画
・尿中BJ蛋白
などで拾い上げれるのではないかと、一生懸命模索しております。
関連記事
初回骨折がmyeloma-associated fractureとは見抜けなくとも!!
アルブミン・グロブリン比の再考

ただ、わたしは硬膜外病変でも椎体病変でも悪性リンパ腫を診断し得たことがありません。

どのように診断していくのか、診断のための有益な手順などどなたかご存知ありませんでしょうか?

血液内科のガイドラインからは
・リンパ節の腫れ、扁桃腺の腫れ、腹部のしこりの有無、肝臓や脾臓の腫れなど診察
・血液検査で血球数、肝腎機能、血糖などのチェック
あとウィルス関連の検査、具体的には肝炎ウィルス、HTLV、HIV、EBVなどの検査
・あとは骨髄液穿刺や骨髄生検
のように理解しております。

まあ骨髄穿刺か生検なんでしょうが、どう拾い上げていくのか、がまだわかりません。

硬膜外病変ならまだしも、椎体圧潰などを呈した悪性リンパ腫が紛れ込んでいる可能性はないのでしょうか。
骨病変からどのようにして悪性リンパ腫を拾い上げていけばいいのか、、、

可溶性IL-2レセプターでひっかけるのか?

診断がついた患者さんを紹介頂く立場から診断をつける立場になって、
日々、勉強あるのみです。

外来は不安だらけです。

★★★
第3版が出版されています!!(管理人が所持しているのは第2版) さらに病態、画像など、非常に詳しく!!脊髄脊椎が網羅されておすすめです。







スポンサードリンク