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はじめに


これまで椎体間固定用のケージ、いろいろ使用してきました。

今、どこもかしこもPEEKケージの全盛ではありますが、
bone cystやケージ周囲のガス像などの所見が多く、
骨癒合が判定できないと感じてから
カーボンケージ(Concordeデピューシンセス)ばかりを使用しておりました。
それでもなかなか満足が得られませんでした。

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第三世代ケージに注目


現在注目しているのは、
ストライカーのTritanium® PL
ジンマーのトラベキュラーメタル
です。

まずケージに移植骨を充填できるトライタニウムを用いております。

最初に、「タイタニウム」と覚えてしまい
何度も業者の方に「いえ、トライタニウムです」と訂正されます(笑)

トライタニウムの感想


まだまだ初期ですけれども、とても良いです!!
(個人の印象です)

チタンコーティングのPEEKケージよりもはるかに良い印象です。

ストライカーのパンフレットを引用すれば、
・ボーンイングロースと骨癒合を促す構造
・海綿骨と類似した3次元多孔質構造を持つチタンマテリアル


すなわち、
3次元多孔質構造はボーンイングロースを可能にし、早期骨新生を促します!!
とメーカーが声を大にしておっしゃいます。

・高い表面摩擦係数による初期固定性の向上が期待できる

素材はチタン合金です。
・気孔径範囲 100~700μm
・平均気孔径 438μm
・平均気孔率 60%

・先端は挿入を容易にするスムースウェッジノーズデザイン
・側面もスムースな表面にすることで、挿入時の軟部組織損傷のリスクを減らします。

・椎体終板との接触面積を最大化したティース形状による荷重分散効果
・挿入しやすく抜けにくい設定
・海綿骨と皮質骨の中間に正確に設定された弾性係数

・前彎は6度


いいことばかり書いてありますが、、、

実際の使用感としては、
・チタンなのでsinkingが心配
→ティース形状の部分で終板に食い込んだ後、以外に全然沈まない。

・前彎6度ついているからといって、ケージの力で前彎がつく訳ではない。
しっかりコンプレッションをかける必要あり。
当たり前ですけれども。

・そうなるとやっぱりES2のように、
しっかりコンプレッションかけることができるPPSとの組み合わせが良い。
PPSのコンプレッションに関しては個人的にはパスファインダーやイリコも好き。

・PEEKケージは片側2個入れするときに容易に中央に押しやることができますが
トライタニウムはそうはいかないです。
びくともしません。初期固定すごいです。

本日のまとめ


まだ3ヶ月程度ですが、かなりいい印象を持っています。
期待できるのではないかと思っております。

聞けば前彎12度を開発しているとのこと。
12度なんて、前壁と後壁の差はどんだけ何だろう。
MISでどうやったら入るのか、、、
自分の手技では、さらにdistractionの工夫が必要かも、、、

ちなみにCOIはありません(笑)

★★★
MIStに関わろうとしている脊椎外科医へ。手技に関する待望のバイブルが完成です。