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はじめに


タイトル通りなんですが、術翌日に胸骨骨折が判明しました。

一体いつ折れたんだろう、、、
腹臥位の間?
それとも体位交換のとき?

脊椎手術は愛護的な体位変換は当たり前


基本的には、脊椎手術はほとんどが腹臥位です。
LLIFのため側臥位が少し増えてきていますが、、、

とにかく体位変換が当たり前です。
仰臥位から、腹臥位、そして仰臥位に戻すという一連の作業はごくごく日常的です。

「今日は腹臥位選手権、世界一だね!」
などと励ましたあったりしております。

だからと言って愛護的な作業をおろそかにしているわけでは決してありません。
6人から大きい方の時は8人くらいで体位交換に当たっています。

胸骨骨折判明


患者さんは棘間靭帯損傷を合併した胸椎破裂骨折に対して
HAブロックを用いた経皮的椎体形成とPPSによる制動術を行った患者さんです。

1年間テリパラチドを行い、今回抜釘を行いました。
抜釘なので手術時間はそんなにかかっておりません。

翌日から行動拡大を始めたときに胸部の疼痛を訴えられました。

安静時には全く問題ないのに、起き上がる瞬間に痛いというものです。
座りきって食事を取られているときはあまりそうでもない、
ベッドに横になるとき、起き上がるとき、寝返りを打つときが痛い、、、

などと、椎体骨折と思われるようなキーワードを言われます。
ただし、疼痛の場所が前胸部に限局しています。

なぜ?

最初は上位胸椎レベルの椎体骨折に伴う放散痛かと思いました。
あるいは肋骨骨折かな、と。

・・・まさか胸骨が骨折しているとは思いませんでした。

体位交換?腹臥位?


文献検索してみましたが、あまり見つけることができません。

胸骨骨折を調べる限りは、
胸椎に既存の複数の椎体骨折があるため亀背になっていることは
かなり影響してそうです。

術中ポータブルでの腹臥位での側面像(ジャクソンテーブル)と
これまでフォローしていた通常の仰臥位の側面像とを比較して見ましたが
腹臥位だからと言って姿勢の違いはあまりなさそうです。
ただし関連領域が胸腰椎移行部なので、胸椎のアライメントは正しくはわかりません。

本日のまとめ


普段から努めて愛護的に扱っております。
誓って言えます。

対策のしようが見えないのですけれども
・亀背のある患者さんの腹臥位には注意がいることと、
・胸部の痛みを訴えた場合は胸骨骨折を視野に入れた検索が必要
ということでしょうか。

胸椎の後弯が強いと胸骨骨折は癒合不全をきたす可能性があるようです。
慎重にフォローしたいと思います。

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