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先日の
どのように交渉したのですか?

の質問を勝手に延長、、、
「年俸ではなく、自分のための時間の確保」の交渉、失敗の裏側
の続きです。

「年俸ではなく自己投資の経費化」交渉、成功の裏側
についてです。

もう実際、年俸としては勤務医の平均枠、累進課税的に限界点に到達しつつあります。

個人での資産形成が急務ですよね。
しかし、見直せるのであれば、もちろん支出を見直すほうがはるかに大事だと思います。



家計を把握することはとても大事なことで、まじめに医療をしようと思えば思うほど我々にのしかかってくる費用があります。

・学会の年会費(年齢やスキルが上がるに連れて所属学会が増えてくるのはなぜだろう)
・学会や研修会の参加費、旅費
・書籍
に代表される学術関連の費用です。

今年の契約更改「年俸ではなく、自分のための時間の確保」のテーマは見事に失敗しましたが、、、

昨年の
「年俸ではなく、自己投資を経費化」
は、無事に成功し、自分の支出を大きく減らすことい成功しました。
これはすなわちこの一年の貯蓄額を大きく増やすことにつながりました。

その交渉は以下の如くです。一部今年の契約更改でも使いましたが、、、

①脊椎診療科の日進月歩の特性
②病院としては脊椎訓練施設にしてほしい→指導医の維持の必要性
③自己投資→診療レベルアップ→可能となる手技・引き出しの増加→治療の幅広がる→患者増える→口コミでさらに患者増える→病院の収益もふえる
④人脈形成→自分でできない手術→これまで紹介だったのが当施設に来てもらって治療可能→自分のためにもなるし、スタッフの勉強にもなる→もちろんわざわざ遠方に患者さんがいく必要もなくなる→病院の評判にもなる
⑤患者さんにとっては研修や見学で得た最新の治療や、よりよい手術工夫を受けられることは必ずプラス。
⑥法人としても、給与で個人に配分して結果、半分税金に持っていかれるよりも、経費で給与を半分に押さえることができるし、医師は個人の支出がなくなるので、これははるかに満足度が高いと思います。

いわゆる「近江商人の三方良し」ですよね。

医師個人(わたし)、患者(あるいは地域)、医療法人の三方良し!!

ついでにいえば、わたしは当直業務から外してもらっています。
これは初年度の契約交渉時にm3キャリアーに代行してもらったお陰です。

もし民間病院に異動することを考えておられる方がいらっしゃるならば、まず最初にこのような交渉を行って契約することが大事です。
入職してから「こんなつもりじゃなかった」からの交渉はまず困難を極めます。

わたしの今回の交渉のポイントは契約更改のときに、年俸アップを犠牲にし、代わりのメリットを得ようとした結果です。できることなら年俸もアップしたいです。

ほんとうは、異動前に経費のことからしっかり交渉して契約→異動後は経費の心配なし。着実に年俸アップで、まさに盤石!というのが正しい方向性だと思います。

ご参考になれば幸いです。