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はじめに


前回の
見逃しがちな脆弱性骨盤骨折について
の続きです。
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頻度は仙骨骨折がほとんどで、仙骨翼をしっかり評価することが重要だと考えます。



ところで、なぜ、この仙骨翼の部分ばかりが折れるのでしょうか?

荷重負荷は仙骨翼に集中する


その理由として、応力が仙骨翼に集中することが示されております。

骨盤のバイオメカニズムの研究では、
体幹の荷重伝達は、重力と床反力の互いの負荷の折衝部位が仙骨翼である
と考えられています。
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また、野島先生らは有限要素解析を用いて、転倒や接触,尻餅などで、仙骨翼に応力が集中することを報告されております。
野島和晃ほか:骨盤脆弱性骨折の動的応力変化に伴う骨折パターンの再現.臨床バイオメカニクス,36:165- 170, 2015.

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よって仙骨翼は若年者の疲労骨折や高齢者の脆弱性骨折が起こりやすい場所なのです。

仙椎はH型に骨強度が低い


そして、さらに興味深いことに、この骨折部位は荷重のストレスが大きいことのみならず、CT値が低いことが示されております。

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伊藤先生らは、仙椎のZone分類部位別にCTハンスフィールド値の検討を行っております。
H型にCT値の 低下を認め、仙椎脆弱性骨折好発部位と一致していた、としております。
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仙骨翼は荷重負荷が大きいのみならず骨強度も低いため折れやすい、ということでした。

興味深いですね!!

本日のまとめ


以上のように、仙骨翼は非常に骨折しやすい部位なのです。
これらをスライドにまとめて、救急部に提供し、診療に役立てようと思っております。

ちなみにこのCTハンスフィールド値の研究は面白いですね〜

DEXAで評価できない短所を見事に克服しています!!

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