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はじめに


骨粗鬆症性椎体骨折を疑ったときの初診時の検査として、

・胸腰椎CT(仙骨・恥坐骨含む)
・胸腰椎移行部立位・臥位2方向(立位がとれなければ座位で、座位がとれなければ臥位側面での前後屈)
・DEXA(Lumbar, Hip)

を基本ルーチンにしています。

そして、骨粗鬆症加療開始の際は採血もします。

MRIは施設の暗黙のルール上、予約なしの外来初診、いわゆる飛び込みは要相談となります。
(麻痺があるような緊急時の場合は必ず対応してくださいます)

じつは、これらの検査って、骨粗鬆症性椎体骨折の患者さんに非常に大きな苦痛を強いているのですよね、、、

骨粗鬆症性椎体骨折の患者さんにとって、検査は苦痛以外の何ものでもない


「先生、検査、とってもと〜ってもつらかったよ、、、痛かったよ、、、」

そしてその現場で対応している放射線技師スタッフも、かなり大変です。。。

ルーチンのどれかが外せればいいのですが、骨折病変検索評価なので、なかなか、どれも外せない。。。

しかし、もしかしたら、DEXAはこれからはCTハンスフィールド値で代用できるようになるかもしれないですね。

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CTハンスフィールド値について


CTハンスフィールド値(Hounsfield unit)とは空気を-1000、水を0と設定し、組織の密度を表したもの。
空気で満たされた肺は黒く、内臓や筋肉などの軟部組織は灰色、骨は白く表現される。


任意の関心領域の海綿骨のCTハンスフィールド値と、骨密度の間には高い正の相関性が報告されております。
腰椎においてもCTハンスフィールド値と骨密度の間には高い相関性があると言われております。
よってCTハンスフィールド値で骨強度を推定できる可能性がありますよね。

そして、CTは任意の関心領域の海綿骨の値を測定できるのが強みです。

よってこれからは、スクリュー設置部位の海綿骨の骨強度を術前CTで測定し、患者さんの骨強度に最適な方向でスクリューを刺入できるようになるのではないでしょうか!?

CT値ではDEXAの弱点を克服できる


繰り返しになりますが、CT値は任意の関心領域の海綿骨の値を測定できるのが強みです。

いまのところ骨強度を測定するのはDEXAが標準ですけれども、
ただ、いくつか、弱点があるんですよね。

・検者によって値がまちまちで再現性が乏しい。
・骨密度は、骨強度の70%を測定しているに過ぎない。
・加齢変性による骨棘を評価し、値が大きくなってしまう。
・腰椎では大動脈の石灰化を重ねて評価してしまう。
・測定部位が基本的に限局(大腿骨・腰椎・前腕・ 踵骨)され、任意の評価ができない。つまり、測定部位と関心部位の骨密度が必ずしも相関しない。例えばスクリュー設置部位。

これらの弱点をCT値が克服できるわけです。

本日のまとめ


CTは骨折のチェックにマストの検査です。
CTが骨密度検査を兼ねるようになれば患者さんのDEXAでの痛みの負担を減らすことができますよね。
とても素晴らしいことだと思います。