カテゴリ:
スポンサードリンク

はじめに


脊椎手術にとって体位はとても重要です。

脊椎手術では仰臥位、腹臥位、側臥位とさまざまな体位をとり、都度注意が必要です。

いろいろな体位に関わる問題があります。
これらの対処は主治医ひとりでなんとかなるものではなく、上級医、麻酔科医、オペ室看護師、MEなど、現場にいる全員で問題を共有して、全員でフォローしていくことが大切だと思います。

脊椎脊髄ジャーナルに脊椎手術体位の工夫が特集されておりますので、ご紹介します。



脊椎手術の体位は本当に難しい


脊椎手術では単純に手術体位の問題だけでなく、手術部位や個別の病態に応じて工夫が必要になってくるところが難しいところだと思います。

具体的には、
・頭蓋頚椎移行部手術時の工夫
・頚椎手術時の工夫
・胸椎手術時の工夫
・腰仙椎椎手術時の工夫
などと、例えば同じ腹臥位でも、部位によって異なります。

例えば、上肢をきょうつけで巻き込んだり、挙上させたり、体幹は四点指示だったり、マットにしたりします。
中間位にしたりやや前屈位にしたり、股関節を進展させたり、屈曲させたり、体幹やベッドにすこし回旋を加えたり、、、とにかく様々です。

さらには、
・強直性脊椎骨増殖症
・胸椎後縦靭帯骨化症
・側弯症、後弯症
・髄内腫瘍の高位や部位
・場合によっては高度の肥満体型
などと、疾患に応じた、あるいは個々の病態に応じた工夫
もあるでしょう。

最近では脊髄モニタリングを導入している施設がほとんどでしょうから、
歯牙折損や舌咬傷などの術中管理に起因する問題もあります。

各施設でのお作法、伝承を盗み取れ


ということでこのジャーナルの谷諭先生の「特集にあたって」より引用しますと、
それぞれの施設では伝統はあるかもしれませんが、ほかの施設の作法などは実際の手術見学、発表の機会、雑誌・教科書の一部、あるいはお酒の席などでその一部を勉強するのみであり、これまでまとまって検討する機会が少なかったかと思いました。そこで、今回は「脊椎手術体位の工夫ー周術期合併症を避けるため」とう特集を組ませていただきました。


ちなみにわたしが初期に脊椎の研修を行った施設では、胸椎や腰椎の手術でさえ、メイフィールド頭蓋固定器を用いて体位をとっておりました。

そのココロは、
眼球の圧迫問題や顔面の浮腫などの問題が生じるよりも、メイフィールド固定器の問題ほうがリスクや重篤になる問題が少ないからだ
とのことでした。

当時の麻酔科の先生とも話し合って決まった、みたいなことをおっしゃられてましたが、たしかに管理のしやすさには一理あるかもしれません。

ただ、そうはいっても、ピンが頭蓋骨にしっかり固定されず、頭皮を裂きながら頭蓋が落下、腰椎手術後なのに、なぜか頭皮にステープラーが、、、みたいなこともありましたね。
(経験年数に依存するというよりは、リピーター医師に多かった印象ですが、、、)

経験はありませんが、側頭骨などの薄い部分に固定することで側頭骨骨折、さらには硬膜外血腫や脳挫傷なども引き起こしてしまうので一概にはいえないところがあります。

本日のまとめ


脊椎脊髄ジャーナルの紹介でした。
本稿の特集は脊椎手術の体位の工夫に特化しています。

これはとても勉強になりました。

オペ室に寄贈決定。

患者さんに不利益が起こらないよう、よいところはどんどん真似していきたいですね!!













スポンサードリンク