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はじめに


LLIFに否定的な意見があることは、もちろん承知のうえで、、、

LLIF、なかでもXLIFはわたしの脊椎手術の世界を変えてくれた手術手技です。

なので椎体置換が必要な場合は、ケージのサイズが許す限り、
Xcore
を使用しています。

「サイズが許す限り、、、」
そう、Xcoreはサイズが大きいのが難点なんですよね。

手技に関して、ケージが前方設置になったり後方設置になったりすることがあって、
骨切りラインとフットプリントの角度をうまく選定する工夫ができたらな、、、
と感じていました。

JPSTSS手術手技学会のポスター会場で、その答えを指し示す玉講を見つけました!

まさに自分が知りたかったこと!!

俊逸なのでご紹介いたします。

術野が小さいことはいいことなのか?


Xcoreの悩みどころのひとつに、
「ケージを適切な位置に設置したい」
があります。

ケージを設置したあとに、Xpで確認すると、透視で思ったよりも前方設置になったり、あるいは後方設置になったり、、、
そのような経験はありませんか?

透視ではまあまあと思っていましたが、、、
CTでみると回旋していてけっこう前方設置に。。。
Xcoreトライアル.001


・大胆に骨切りできない
・視野が手で覆われて、骨切りのラインがすこしずれてしまう
・ずれてしまっても認識できない
などの理由があると思います。

視野が小さいことが原因のひとつかもしれません。

実際の術野はこんな感じです。
IMG_0234


視野が狭くなり、必ずしもよいことばかりではないのかもしれません。

骨切りライン・フットプリントの角度の決め方


前方設置、後方設置にならないように、なんとか骨切りラインとフットプリントの角度をうまく選定する工夫ができたらいいな、、、
といつも思っていましたが、なかなかいい方法を思いつきません。

今回参加していたJPSTSS手術手技学会のポスター会場で、その答えを指し示す玉講を見つけました!

まさに自分が知りたかったこと。

感銘を受けました!!

演題名「XLIFトライアル、センターブレードを使用したX-CORE2設置の為の椎体骨きりガイド」
長崎労災病院 奥平毅先生
です。

その答えは・・・

骨切りラインを選定するために、いったん、XLIFのトライアルを上下の椎間に刺入しておいて、開創器のCenter bladeと併せて骨切りラインを選定する。
XLIFトライアルは、60-70mmの長めのものを準備してもらうのがよい。

ということでした。

なるほど!次はこれでやってみよう!!と思いました。

奥平先生のポスターの写真をそのままブログに掲載するわけにはいきませんので、わたしがNuVasiveのキャダバートレーニングを受けたときの写真を加工して用います。
(キャダバーでは腰椎でXcoreを入れたあと、さらに胸膜外アプローチでのXcore corpectomyを行っています)

・上椎体間と下椎体間のトライラルのライン、Lung retractorとcenter bladeのラインを参考に適切な骨切りラインを選定
・トライアルの終板設置の様子を参考に、Xcoreのフットプリントの角度を選定
Xcoreトライアル.002

Xcoreトライアル.003

トライアルの位置が前方にいった場合は骨切りラインを後めに、逆にトライアルが後方にいった場合は骨切りラインを前めに、、、

とても勉強になりました!!

JPSTSSは手術手技学会なので、このように勉強になる演題が多く、好きな学会のひとつです。

本日のまとめ


LLIFはわたしの脊椎手術の世界観を変えてくれた手技です。

引き続き安全にかつ効果的な手術手技を目指していきたいと思います。

Xcoreのメリットはフットプリントが大きいことですが、逆に言えばサイズが大きいことがデメリットです。

胸腰椎移行部では、場合によってはサイズが入らない、ということが有り得ます。
術前にしっかり評価しておきましょう。

演題のまとめ
損傷椎体の頭尾側椎間に終板処置後に長めの60~70mmのXLIF trialを留置し、頭尾側椎体前後縁、center blade、lung retractorとの位置関係から適切な骨切りラインを選択することができる。