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はじめに


PTH製剤の登場は、脊椎外科医にとって、非常に大きなブレイクスルーでしょう。

明らかに椎体骨折の再発が少なくなりました。
それに加えて骨質の悪い症例に果敢に挑むことが許されるようになったと思います。
結果はまだまだ発展の余地がありますが、、

さて、そのPTH製剤のひとつである「フォルテオ」。

今日は、このフォルテオに2つもの申したいと思います。

自己注射薬である


フォルテオは自己注射剤です。

そのため、インスリンのように自分で消毒して、針を準備して、セッティングし、皮下に注射しないといけません。

フォルテオ使用する=骨質が悪い=高齢者の骨粗鬆症

ですから、導入のためには理解を得るために、説明にかなりの時間を要します。

さらに導入後も、うまく継続できているかどうか外来で指導の継続が大事です。

よくある失敗は、以下の2つです。

①日数が把握できない


ひとつめは、1本分が28回、つまり4週分なのに、30日分と勘違いしてしまうことです。

これは、注射の目盛りの意味が患者さんにわからないためだと思います。

「7日分の目盛りですよ」と説明しても、線だけではどうしても忘れてしまうのです。

だから、目盛りには7日分、もしくは1週分など、日数の目安を視認させるような工夫が必要だと思います。

提案は、こんな具合です。
とぜん.001

ゴム栓が多少見えづらくなってても、どうせ残量はおよその目安でしかないのだから、日数が把握できることのほうが重要だと思います。

②何日から始めたか忘れてしまう


2つ目は、注射を始めた日を忘れてしまうことです。

これも始めた日を忘れないようにキットで視認できるような工夫が必要だと思います。

提案はこんな感じです。
とぜん.002

フォルテオパスポートもありがたいが


先にも述べたように、フォルテオを使用する患者さんは概ね高齢者です。

80歳以上が大半になります。

残念ながら、すぐに忘れてしまう方もおられます。

MR「弊社は取扱説明書やパスポートでしっかりサポートしています。患者さんの説明にお役立ていただけるとありがたいのですが」

もちろん、説明しています!

外来では、わたし自身が説明用キットを用いて、指導したあとに、外来Nsがさらに時間をかけて説明します。

病棟では、わたしの代わりに病棟薬剤師さんが説明し、手技はNsと一緒に行います。

それでも家に帰ると忘れてしまう人もいるんです!

このようなパスポートを使ってしっかり記載できる人は、継続になんの心配もありません。
とぜん.003

「取扱説明書にわかりやすく記載していますよ」と言われても、それをうまく使えないor使わない人もいるわけで、、、

自分の生活で考えると、取扱説明書などほぼ使用しないですし。
同じように薬手帳でさえしっかり読まれる患者さんはわずかです。

もちろん、そのサービスを否定するわけではありませんが。

本日のまとめ


フォルテオは非常に優れた薬剤で、患者さんよりも医者のほうが恩恵を実感できているのではないでしょうか?
それゆえ、しっかり継続できるように指導していきたいです。

今回の提案が最高の改善策ではないとは思いますが、メーカー側は現場の意見を汲んでなるべく患者さんのニーズに答えられるように工夫してほしいと思います。