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とぜん.001

はじめに


年齢をかさねてもしっかり社会生活を営んでおられる方がたくさんおられます。

脊椎診療においても高齢者の手術を行う機会が年々増えております。

内科的管理が非常によくなっていることも手術加療という選択肢を後押ししてくださいます。

本日はわたしが普段からよくおこなっているコンサルトの模範解答を頂いたので、備忘録に記事にしておきます。

いわゆる「術前の心機能につきご評価いただけましたら幸甚です」のコンサルトです。

循環器内科医の目線での紹介状の書き方です


今回も、循環器内科医たくゆきじ先生の記事からです。
内科医たくゆきじ

あまりにありがたくて、永久保存にいたします。




手術の内容について


わたしがコンサルトのテンプレートに最低限記載している内容は
・手術の日程(ほぼ定期)
・体位
・全身麻酔時間
・手術時間
・出血量
です。

おおむね、テンプレートはこんな感じになっています。

「○○さんは、△月□日に、腰椎後方椎体間固定術を予定しております。
手術は全身麻酔で、腹臥位、麻酔時間3時間30分、手術時間2時間、出血量は50~100gを想定しています。」

運動耐容能と症状ついて


頚椎や胸椎の手術では痙性歩行障害が、腰椎の手術では間欠性跛行による歩行障害があり、満足に連続した運動ができない患者さんがほとんどです。

その上で、これからは日常生活動作について、どの程度の負荷の連続運動ができるか、そのときに胸部の症状があるのかどうか記載しようと思います。

「下肢痛のため、現在連続50m歩行がやっとできるような症状です。
これまで息切れや動悸なく階段昇降や連続歩行はできていました」
などでしょうか。

既往歴、服薬歴、かかりつけ医診療情報提供書は必須の要項


コンサルトなので、既往歴、服薬歴、かかりつけ医診療情報提供書は必須の要項と思っています。
敬意を持ってしっかり取り揃えるようにしたいところです。

検査


コンサルトのための術前検査としては、心電図、心エコー、ABIまでは取り揃えます。

手術のサポートを依頼


最後に周術期管理のサポートを依頼しています。

「現在の心機能評価ならびに周術期管理で注意する点をご教示いただけましたら幸甚です。」
で締めています。

とぜんな脊椎外科医視点からのコンサルトテンプレートって?


このような記事を書けるたくゆきじ先生は天才だな、と思います。

ほんとうにありがたい。

で、たくゆきじ先生にインスパイアされて、わたしも脊椎外科医の視点のコンサルトテンプレート記事かけないかな?と思ったんですが、、、

「診察お願いします、以上」

でおおむね、済んでしまうんですよね。。。

もちろん最終的には画像との整合性になるので、
「すでにMRIを撮ってあるですか?時短になります。嬉しい!」
くらいになって、筆が進みませんでした(笑)

本日のまとめ


こんなこと言えば内科医全員にキックされそうですが(外科医からも?)、あえて書きます。

正直、全高齢者の周術期管理を内科にお願いできれば、わたしだけでなく患者さんも大安心と思ってます。

じつは、わたしはそのくらい全身管理に自信がないです。

全身管理の道を何年もやっている先生がたの方が上手に決まっています。

併存疾患をもっている患者さんの周術期管理について、わたしのスタンスは
・他科の先生に頭下げて管理をお願いする
・諸事情で管理を受けてもらえなかったら管理方法の指示をいただく。それで経過不良になりそうだったら、また頭下げて新しい指示をいただく、経過不良になったら管理お願いする
で、健やかな体制を維持できています。

こちらもあわせて読みたいたくゆきじ先生の記事です。
「ST上昇型急性心筋梗塞の患者の初期対応で循環器内科医が意識していること」



ちなみに、最近はじまったたくゆきじ先生のコンビニ飯の食レポも破壊力抜群です(笑)

当直のときや、健康診断前、空腹時に読むことは厳に慎むべきです!(笑)