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とぜん201903-.001

はじめに


先日の記事
術中意見やアイデアを申してくれるメーカー様
に対して、Twitterでこんなご質問をいただきました。

メーカーは先生方にとってどのような存在でしょうか?
また、どんな担当者だと信頼できるな、とお考えになりますか?
お返事頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。


こちらこそ、ご質問いただきまして、誠にありがとうございます。

トラブルシューティングに強いことが必須


信頼できるインプラントメーカー、それは、トラブルシューティングに強い、の一言に尽きます。

そのためには、たくさん多くのことを知っておかないといけません。

わたしが信頼しているメーカーさんは、
・手術の手順をわたしと共有している

外から眺めるだけで、術野での操作を理解できる

すると、術中のモタモタ感で、うまくいっていない操作や不具合を感じ取ってくれます。

透視下の手術では、ムリな操作はもちろんのこと、所見の違和感レベルまで拾い上げてくれます。

そして、何より、(おかしいな)と思ったことを素直に言葉に出して伝えてくれます。

「状況おかしいですか?」
「そこうまくいってない感じですか?」

とても安心感がありますね。

“次の一手”のアイデアをいくつもっているか


そして、トラブルシューティングに強いということは、うまくいかないときに“次の一手”なるアイデアをいくつも持っております。

われわれ術者は、基本的にはベストの行程のまま、青信号で突っ走っていきたいのですが、術中に黄色信号や赤信号が点滅すると、考え直したり、なにかの不具合が生じると次の手を打たないといけません。

そのとき、だいたい手詰まり感が起こって手が止まってしまいます。

そんな手術操作の閉塞感を感じ取ってアドバイスをくれるのです。

うまく説明できませんが、ひっかかり感とか、逆にゆるい感じとか、インプラントのへんな音とか、なにか普段と異なる感覚がしたときは、けっこう術者としては慎重・不安になるものです。

そのような、「実際に術野で触っている術者が感じた違和感」をつかみ取ってくれます。
完全に術者側の感覚の問題なので、とても伝えにくいところです。

そういったところを汲んでくれて、

「このようにしたら、どうでしょう」
「この道具を使ってみてください」

など、次の一手になるアドバイス、アイデアをいただくわけです。

手綱をもって術者を見事にあやつる


そのようにしてなるべく手術のストレスが減じていく状況にもっていくよう、うまく手綱をひいてさばいてくれるという印象です。

そう、暴れ馬「とぜんな脊椎外科医」を見事にあやつる「インプラントメーカー」って感じですかね(笑)。

経験値をあげよう


わたしは基本的にMISt術者なので、従来のオープン手術以上に、機械の特性に助けてもらっています。

なので、機械の特性を熟知してくれているインプラントメーカー様はとても頼もしい限りです。

また、ひとりで手術していると、警笛が鳴らないことも多々ありますので、そのときにインプラントメーカー様から、
「ちょっと手を止めてもらって、確認してみましょう」
と、助けてもらったことも何回もありますね。

角度や長さなど、術中画像でアドバイスもらうことはたくさんあります。

なので、とても頼りにしております。

新人にそれを求めることは酷なことですね。

すぐに到達できるレベルではありませんので、経験ある上司について、なるべく経験を分けてもらいましょうね。

上手な先生につくと、インプラントメーカーが学ぶことはむしろ少ないかもしれません。
わたしのような未熟な医師につく上司についていって、未熟な手術で引き出しを増やすことも作戦です(汗)。

本日のまとめ


MISt手技者になってからというもの、インプラントメーカー様にはますます頭が上がりません。

正直、何回も助けてもらっています。

まずは手術の行程を共有して、インプラントの特性を覚えましょう。

特性というのは、インプラントの得意なところ苦手なところです。

苦手なところでは、たいてい多くの医師がつまづきますので、どのように対処するのか、みんなで共有しあってなるべく多くの経験値をつみましょう。