新人医師に贈る!検体培養の基本ルール。
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はじめに
外科医に限らず、医療の歴史とは細菌との戦いと言っても過言ではないでしょう。
世界を恐怖に落としている新型コロナウィルス感染症ももちろんですが、検体の培養についての基本的なルールを見直しておきましょう。
とくにこの時期ですから、新人医師に伝えておきたいです。
当施設での通達を添付しておきます。
わたしもこれまでこのようなことをやってきてたくさん叱られてきましたね、、、
とどのつまり、培養検査に不適切な検体を提出しないようにすることです。
検体培養の基本ルール
1. 喀痰培養のために提出された「唾液性の検体」は培養しません。
→適切な検体は、膿性部分の多い痰です。
2. 喀痰と気管支採取痰が同時提出された場合は、喀痰培養はしません。
→気管支痰のみを培養します。
3. C. difficile検査のために提出された「有形便」はCD検査をしません。
→適切な検体は下痢便(水様便〜泥状便、ブリストル便スケール5~7)です。
4. 入院患者の便培養は食中毒疑いの時以外は実施しません。
→便には大腸菌・緑膿菌・腸球菌・MRSA・CDなどが常在しています。
5. 鼻腔培養は術前MRSA保菌検査の目的以外には培養しません。
本日のまとめ
う〜ん、、、ごもっともです!!
新人医師のみなさまはよく覚えておきましょう!!
上司ではなく、検査技師さんに殺されますよ!!
★★★★★
星地先生の経験と知識が余すところなく収められております。教科書らしくない教科書で、非常にわかりやすい!そして、なにより面白いです。絶対に一読すべきテキストです。
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