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とぜん2020.001

はじめに


すぐそこにまでSARS-CoV-2が迫っています。

わたしのような場末の救急病院では、患者さんが新型コロナウィルス感染症と最初からわかっているはずもありません。

今回の件ではっきり重要と思うのは社会的距離です。

濃厚な接触とはどのようなものか、気になりました。

濃厚の定義


COVID-19は、
「症状+CTで肺炎像+PCR陽性」
で診断が付けられます。

濃厚接触とは、この診断がついた患者との距離です。

① 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を 含む)があった者
②適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者
③ 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
④その他: 手で触れること又は対面で会話することが可能な距離(目安として 2 メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と接触があった者(患者の症状などから患者の感染性を総合的に判断する)。

とされます。

わたしは、②&④に該当しました。

感染しないように→感染させると思うことに


ということで、感染していない・感染しないように、と思っていましたが、これからは、感染させるかもしれないと思いながら行動することにします。

周辺の検査の状況が確定するまでは、自主隔離生活です。

ちなみに、患者クラスターは以下の通りとなります。
患者クラスター(集団)」とは、連続的に集団発生を起こし(感染連鎖の継続)、大規模な集団発生(メガクラスター)につながりかねないと考えられる患者集団を指す。
これまで国内では、全ての感染者が 2 次感染者を生み出しているわけではなく、全患者の約 10-20%が2次感染者の発生に寄与しているとの知見より、この集団の迅速な検出、的確な対応が感染拡大防止の上で鍵となる。


病院のような閉鎖空間&共同生活の場はウィルスの格好な餌食です。

本日のまとめ


われわれ外科系は、肺炎患者を直接診察することはまずありませんが、診察した患者さんの中に紛れ込んでいる可能性があります。

社会的距離を保つことは診察と相反してしまいますが、気づいたときはすぐ隣に、あるいはすでに自分が、という怖さがあります。

PCR検査の輪は、濃厚接触者の輪から始まります。

家族からの問い合わせに対応できるようにしておきましょう。

そして、いつ自分が患者側になってもおかしくありませんので、家族間で対応を話し合って置かなければならないです。