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はじめに


股関節班から、
Bow hunter 症候群と診断され、頸部を回旋しないように、と言われて10数年、、、という症例がいます」
と相談されました。

すでに症状の再現性はなく、抗血小板剤内服は高血圧、狭心症の既往によるものだとか。

再現性がないなら大丈夫ですよ、とはなかなか断言できなかったので、せめて低侵襲検査として、頸椎Xpでの動態評価、MRI/MRA、頸動脈エコーで正中、回旋位での血流ドップラー評価を可能な限りで行ってもらい、所見がはっきりしなかったのでそれ以上の追加検査は行わず、通常以上(?)に愛護的に股関節手術してもらいました。

10数年前にBow hunter's strokeと診断するって臨床力すごいなあ、と感じました。
というのは、わたしは未だに診断したことがないからです。
見逃しているんだと思います。。。

ということでBow hunter's strokeについてまとめておきます。