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椎体病変から悪性リンパ腫を拾い上げることができるのか?

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場末の民間病院で、脊椎診療科をゼロからたちあげております。

わたしはこれまで脊椎手術件数有数の訓練施設に所属しておりました。

現在の外来診療風景は手術紹介の患者さんゼロの、まったく違う診療風景です。

いかにこれまでの施設のブランドが強かったか、
そしてそのブランドにまで育て上げたお師匠さんがいかに凄いか
が身に染みる毎日です。

手術治療ももちろん大切ですけれども、

いまの状況だからこそ、できることがある!

そう考えながら必死に取り組んでいます。

その関心事の一つに
高齢者の椎体骨折に腫瘍性病変由来のものがまぎれこんでいないか?
があります。

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はじめに


先日脊椎診療科において多発性骨髄腫に遭遇する機会が多いのではないか、と記事にしました。
初回骨折がmyeloma-associated fractureと見抜けなくとも

・多発椎体骨折
・短期間で骨折が再発するもの
・骨折の圧潰が強いもの

などは多発性骨髄腫による病的骨折を疑わせる可能性のある所見ではないかと思っています。

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