2017 2月 8 19:14:20 DISHの後方固定手術の工夫 カテゴリ: 強直性脊椎病変 手術の工夫・手順 はじめに 救急病院に勤めていると DISH:diffuse idiopathic skeletal hyperostosis びまん性特発性脊椎骨増殖症 に伴う骨折に比較的多く遭遇します。 DISHは容易に骨折してしまう 脊椎が強直椎となってしまうため、 一見、骨は強そうです。 しかし実際は骨廃用のため、軽度の衝撃でポキっと折れてしまいます。 タグ :#DISH#びまん性特発性脊椎骨増殖症#脱臼#低侵襲法#tricortical
2017 1月 19 21:13:46 不安定型仙骨骨折への低侵襲手術の応用 カテゴリ: 低侵襲手術 骨盤損傷 はじめに 骨盤輪骨折は多発外傷を伴っていることが通常で、Damage controlが大切です。 低侵襲化により、治療の一助ができるようになってきたと感じております。 骨盤の荷重分散は基本的には、後方の仙椎、仙腸関節へと伝達されるので 骨盤輪損傷に対する治療は、後方骨盤輪の損傷の整復が重要と考えています。 ただし高エネルギー外傷による骨折がほとんどなので、 臀部に直接の挫傷があり、皮膚が汚染されていたり あるいは骨盤出血のショックを回避すべく内腸骨動脈塞栓術後で、 軟部組織の血流低下が心配されたりします。 このような下地に広範囲の皮膚切開、筋群の展開を行い instrumentationを施行しなくてはなりません。 従来のオープン法では、創部の離解、感染のリスクが高まることは容易に想像できます。 Damage controlの概念のなか、低侵襲手術が少しずつトライされており、 安定した成績が報告されてきています。 タグ :#骨盤輪骨折#仙骨骨折#低侵襲法
2016 2月 3 15:37:12 低侵襲法による脊椎後側方制動術について カテゴリ: 胸腰椎損傷 説明用パンフレット 脊椎骨折の手術治療のひとつである 低侵襲法による脊椎後側方制動術についてまとめました。 “MISt;minimally invasive spinal stabilization”ととも呼ばれる手技です。 手術の目的 椎体骨折の程度が悪いと、じぶんの背骨で体重を支えることができないばかりではなく、 折れた骨が背骨の中を通る神経に食い込んで、 ・しびれや痛み、 ・麻痺、 ・排泄の調整ができなくなる膀胱直腸障害 などの神経障害を引き起こしてしまいます。 タグ :#MISt#低侵襲法#ligamentotaxis