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多発性骨髄腫は脊椎外科医が入り口

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2021tozen.001

はじめに


高齢者腰痛診療に携わっていると、必ず「多発性骨髄腫問題」に遭遇します。

多田広志先生J.Spine Res. 11: 908-911, 2020多発性骨髄腫の診断における整形外科医の役割

を拝読し、とても勉強になりました。

腰痛診療においての採血の重要性について述べられております。

スクリーンショット 2021-03-10 2.48.35


蛋白分画が6分画になり、M蛋白検出の感度が高くなりました。

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とぜん2020.001

はじめに


蛋白分画、検査していますか?

どうやら、蛋白分画を提出しているのは、わたしが施設内でナンバーワンらしいです。

次いで内科の先生、とのこと。。。

その是非は別として、われわれにとって、タイトルのように

「蛋白分画が6分画に分離されるようになりました」

といっても、ふ〜ん、で??という感じではないでしょうか。

わたしもそれ自体がどういう意味なのかはよくわかりませんが、この結果、スクリーニングの威力が増す、ということらしいです。

なんのスクリーニングか、といえば、それはもちろん、M蛋白の検出です。

ペインクリニックから多発性骨髄腫の報告

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とぜん201903-.001

はじめに


場末で脊椎診療をしているわたしの最大の敵のひとつが椎体骨折です。

よく記事にしています。

今わたしが感じていることは、骨粗鬆症性の椎体骨折は除外診断であるということです。

「高齢者だから、椎体骨折=骨粗鬆症」

ということではなく、

「高齢者の椎体骨折は悪性疾患を除外してから骨粗鬆症性とする」

の考えでいたほうが問題が少ない、被害が小さいということです。

多発性骨髄腫は腰背部痛を訴えて整形外科を初診する

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はじめに


この度、ご縁あり、地域の医師会の医療連携の会で講演する機会をいただきました。

骨粗鬆症関連の会になるため、内科・整形外科開業医中心となりそうです。

この講演で伝えておきたい関心事のひとつとして、

「多発性骨髄腫は腰背部痛を訴えて整形外科を初診する」

を取り上げたいと思っています。

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つぎつぎに連鎖する椎体骨折症例が多発性骨髄腫であったことを経験しました。




以来、高齢者では脆弱性椎体骨折と区別がつかない多発性骨髄腫が紛れ込んでいるのではないかという恐怖にかられています。

多発性骨髄腫=血液疾患
という認識が強いですが、実際は多彩な症状を呈する全身疾患のような病態です。

多発性骨髄腫で初診から血液内科を受診する患者さんはほとんどいないそうです。

主訴のほとんどは腰痛、背部痛で、むしろ整形外科を初診しています。

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高齢者の多発椎体骨折の中に
多発性骨髄腫の症例が紛れ込んでいるのではないか??
と、常々チェックしております。

しかし、残念なことに、わたしの施設には、血液内科はありません。

多発性骨髄腫かどうかわからない椎体骨折の時点では、おそらく血液内科で受けてくれないのではないかと思っています。
よって、多発性骨髄腫を疑った場合は、自分で積極的に検査しています。

まず通常の採血に蛋白分画、Alb、Caを追加します。

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はじめに


先日脊椎診療科において多発性骨髄腫に遭遇する機会が多いのではないか、と記事にしました。
初回骨折がmyeloma-associated fractureと見抜けなくとも

・多発椎体骨折
・短期間で骨折が再発するもの
・骨折の圧潰が強いもの

などは多発性骨髄腫による病的骨折を疑わせる可能性のある所見ではないかと思っています。

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