頸椎後方固定のスクリューヘッドの配列・ロッド締結は術前の検討がすべて
はじめに
先日DISHの頸椎損傷に対して頸椎後方固定を行う機会がありました。
DISH:diffuse idiopathic skeletal hyperostosisとは、
びまん性特発性脊椎骨増殖症と訳され
脊椎が強直椎をきたしてしまう病態です。
強直椎は竹の節のように椎体同士が固定されるため、
一見強そうなのですが、骨廃用のため、実は軽度の衝撃でポキっと折れてしまいます。
さらにその後は骨折部を屈曲点として
容易にずれて、脱臼を生じてしまい、神経症状を引き起こす可能性が高いため
非常に怖い病態です。
→強直性脊椎骨増殖症と強直性脊椎炎のまとめ
骨折椎体をはさんで3 above - 3 belowでの固定が推奨されております。