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高齢者の手術を安全に行うための侵襲の目安

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はじめに


この10年で高齢者に手術する機会がふえています。

わたしも10年分しっかり年を取りましたが、手術を受ける患者さんも平均70歳代くらいだったのが、いまは80歳代くらいになっているという印象です。

合併症なく安全に手術したいのですが、高齢になった分、併存疾患や薬剤の数なども増えており、リスクが高いことは否めません。

高齢者への手術侵襲は少ないに越したことはありませんが、目安ってあるのでしょうか。

合併症を減らすための判断にしている論文がございます。

浜松医大発信のGo Yoshida先生らによる

「Predicting Perioperative Complications in Adult Spinal Deformity Surgery Using a Simple Sliding Scale」Spine. 2018;43:562–570

です。

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強直性脊椎病変を伴う頚椎損傷の診断

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はじめに


強直性脊椎病変(ASD; ankylosing spinal disorders)は、高齢化社会の昨今、どんどん増えていくだろうと予測されます。
脊柱の可動性が失われているため、ちょっとした外傷でも脊椎の損傷を引き起こしてしまいます。

そのうえ、骨折部位に応力が集中してしまうので、骨は治りにくいのです。

初期に運良く神経障害がなくても、
“適切に治療が行われなければ”
骨折椎体が不安定化し、遅発性神経障害を高率におこしてしまいます。

適切に診断、治療を行うことが難しい


この、「適切に治療が行わければ」のところで、常に討論になるのですが、
原因の一つに、
診断の遅れ
が挙げられます。

過去のReviewでは、

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