2019 2月 10 19:41:31 多発性骨髄腫は腰背部痛を訴えて整形外科を初診する カテゴリ: 多発性骨髄腫 診断・症候・画像 はじめに この度、ご縁あり、地域の医師会の医療連携の会で講演する機会をいただきました。 骨粗鬆症関連の会になるため、内科・整形外科開業医中心となりそうです。 この講演で伝えておきたい関心事のひとつとして、 「多発性骨髄腫は腰背部痛を訴えて整形外科を初診する」 を取り上げたいと思っています。 タグ :診断の遅れ骨粗鬆症性椎体骨折との鑑別転移性椎体腫瘍との鑑別蛋白分画M蛋白ベンスジョーンズ蛋白
2017 12月 21 17:15:43 心温まる返書・血液内科との連携は必須でしょう カテゴリ: 骨粗鬆症 外来診療にて 高齢者の多発椎体骨折の中に 多発性骨髄腫の症例が紛れ込んでいるのではないか?? と、常々チェックしております。 しかし、残念なことに、わたしの施設には、血液内科はありません。 多発性骨髄腫かどうかわからない椎体骨折の時点では、おそらく血液内科で受けてくれないのではないかと思っています。 よって、多発性骨髄腫を疑った場合は、自分で積極的に検査しています。 まず通常の採血に蛋白分画、Alb、Caを追加します。 タグ :多発性骨髄腫BKP蛋白分画M蛋白β2MG
2017 2月 14 19:22:48 初回骨折がmyeloma-associated fractureとは見抜けなくとも!! カテゴリ: 診断・症候・画像 転移性椎体腫瘍 はじめに 場末の病院で脊椎の診療科をたちあげ、 診療が初心に戻って、はじめて気がついたことがあります。 それは、脊椎診療科において多発性骨髄腫が多いことです。 実は、この1年で椎体骨折を契機に7人ほど診断しました。 恥ずかしながら、これまでの10年で、自分で多発性骨髄腫を診断したのは5名はいないと思うのです。 この1年で10年を追い越しました。 十分な初回診察ができていたとは思えない結果と反省しています。 これについて考察(言い訳?)します。 タグ :多発性骨髄腫M蛋白多発椎体骨折BKP
2017 1月 31 22:35:58 β2ミクログロブリンについて紐解いてみる カテゴリ: 診断・症候・画像 転移性椎体腫瘍 はじめに 椎体の骨折を診断する際に 多発性骨髄腫が紛れ込んでおります。 採血にて高タンパク血症や高カルシウム血症があれば いくらか診断の助けになりますが、 骨病変のみ見ていては診断が遅れがちになってしまいます。 診断が遅れた高齢者の多発性骨髄腫 Punched out lesion、すなわち骨透亮像が 判断しやすいものもあればそうでないものもあり、 積極的に疑って、M蛋白を測定しなければならないと思います。 ところでβ2ミクログロブリンを測定することがあるでしょうか? わたしはβ2ミクログロブリンは多発性骨髄腫のマーカーかな、くらいにしか思っておりませんでした。 多発性骨髄腫に対してBKPを行う機会がありましたので、少しまとめました。 はっきりいって全然わかっていない(汗) タグ :β2ミクログロブリン多発性骨髄腫M蛋白骨打ち抜き像
2016 6月 30 21:57:43 悪性腫瘍の椎体転移を疑ったときの検査のすすめかた カテゴリ: 診断・症候・画像 論文紹介 はじめに 椎体骨折の原因は、外傷や骨粗鬆症性が大多数です。 しかし他にも感染や炎症性椎体疾患、腫瘍による骨破壊にともなう病的な骨折もあります。 「両下肢麻痺となった胸椎椎体骨折」という紹介がありました。 その時点でイヤな予感がしていたのです。 タグ :多発性骨髄腫転移性骨腫瘍M蛋白電気泳動