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2016年11月

中下位頸椎損傷の分類、SLIC systemについて

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はじめに


中下位の頸椎損傷の治療方針をたてる際、多くのことを考慮する必要があります。
ひとくちに頸椎損傷といっても、
・どのような損傷なのか?
・重症度はどうなのか?
・不安定性は?
・神経症状は?
・どのような方針で治療すべきなのか?
といった問題を評価する必要があります。
そして、それらはだれもが共通の言語として標準化されることが重要です。

これ、単純ではないのですよね。

そこで現在その有用性の報告が次々とだされている
SLIC sytemについてまとめます。

やっぱり便利です。学会用ポスターの配送サービス。

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はじめに


力不足で、ポスター発表が続いております(涙)

ポスターはどのように作成しておりますか?
いろいろな方法があるかと思いますが、
わたくしは、keynoteで作成してそれをイメージで書き出したあとに
パワーポイントにはりつけていく作業で作成しております。
忘れてしまう、学会用ポスターの作り方。
口演のプレゼンをそのまんま書き出してはりつけるのではなく
ポスターの見栄えように作成していくのがポイントです。

頸椎後方固定のスクリューヘッドの配列・ロッド締結は術前の検討がすべて

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はじめに


先日DISHの頸椎損傷に対して頸椎後方固定を行う機会がありました。

DISH:diffuse idiopathic skeletal hyperostosisとは、
びまん性特発性脊椎骨増殖症と訳され
脊椎が強直椎をきたしてしまう病態です。

強直椎は竹の節のように椎体同士が固定されるため、
一見強そうなのですが、骨廃用のため、実は軽度の衝撃でポキっと折れてしまいます。

さらにその後は骨折部を屈曲点として
容易にずれて、脱臼を生じてしまい、神経症状を引き起こす可能性が高いため
非常に怖い病態です。
強直性脊椎骨増殖症と強直性脊椎炎のまとめ

骨折椎体をはさんで3 above - 3 belowでの固定が推奨されております。

外来ブースへ心遣い。杖が倒れないように杖立てパックン。

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いまの外来ブースに不満でした。
なぜかというと、患者さんが杖をおくところがないからです。

きょろきょろと部屋を見回して、
ちょうどいいところを探して立てかけるのですが
結局やがて倒れます。

腰が悪いのに前かがみになって、その杖を拾う・・・

これって病院なの?
と心が傷みました。

看護師さんやクラークさんに尋ねても
これが今までの普通だったので、
単なる診療のいち風景にしか写らないようです。

倒れない傘をFace Bookの広告で見たときは驚きました。

倒れない杖があればいいのですが、、、
アイデアが浮かびません。

杖置きになるものを準備してくれませんか?
と総務にお願いしてもナシのつぶて・・・
音沙汰ありません。

そんなときに半人前の背骨屋さんのブログで、紹介されていて目が鱗でした。

ピースフル・ハート 杖立てぱっくん

社会貢献のひとつと考えてこのブログの収益を充てることに致しました。

整形外科のブースに2個
脳神経外科のブースに1個
寄付いたしました。

馴染みの患者さんが、杖をこの、杖立てパックンに立ててくれて
「あら便利になったわね」
と言ってくださり、ほんとに嬉しくなりました。

患者さんがキョロキョロしたときには何かお困りがあるはず。
おせっかいかもしれませんが
こうしてお互いに雰囲気が明るくなれるのであれば、
ちょっとしたことでも心遣いができるようなゆとりをもって仕事に臨みたいと思いました。








最適な脊髄モニタリングを得るために。BISモニターで麻酔深度をチェック。

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はじめに


脊髄脊椎手術をより安全に行うために
術中脊髄モニタリングを行っている施設が増えています。

わたしも定期手術であれば例え腰椎であっても
全例、MEPとSEPを併用してモニタリングを行ないます。

最近臨床工学技士さんのおかげでBISについて学ぶ機会を得ました。

アクアマンティス(Aquamantys)って知ってますか?

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はじめに


アクアマンティス;
Aquamantys®-System
を知っていますか?

先日、某大学付属病院に手術見学に伺ったときに目にしたバイポーラシステムのことです。

メドトロニックが扱っております。

インターネットで調べると、ゲーム?
「剣と魔法のログレス」っていうゲームのモンスター?
がヒットして驚きました(笑)
水蟷螂(ミズカマキリ)
のことのようですね。
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SAI screw刺入のポイント。tear dropの映し方について。

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はじめに


腸骨には太くて長いスクリューを刺入することができるので
非常に強力なアンカーとなります。

成人脊柱変形の手術やMOBのsalvage手術など
腸骨にスクリューを打つ機会は年々増えていっていると思います。

ただ腸骨スクリューと腰椎あるいは仙椎スクリューとのロッドの連結は
術前から刺入点をしっかりイメージしておかないとけっこう難渋したりします。

一方で、SAI (S2l alar - iliac) screwは、S1 pedicle screwのヘッドと
一直線に並べることができるため、ロッドの連結が比較的容易です。

SAIスクリュー刺入のポイントをまとめました。

脊椎固定術後の感染にバンコマイシンパウダーは有効なのか

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はじめに


脊椎固定術後の感染の治療は非常に難渋します。
人工物が入っているために表面にバイオフィルムを形成してしまうことがその一因です。

MIS手術を導入してから、明らかに術後感染は減りました。
しかし、ゼロにならないことも事実です。

バンコマイシンパウダーの創内散布は感染予防に一定の効果があるとの報告が散見されます。

最近ではさらに術後の感染の沈静化にも有効なのではないかとの見方があります。

術後せん妄を防ぎたい。トリガーを除く看護をしよう。

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はじめに


術後せん妄
:delirium
:postoperative cognitive impairment
は発生してほしくない周術期の合併症の一つではないでしょうか。

脊椎手術も術後せん妄を引き起こしてしまいます。
もしかしたらわりと高率かもしれません。

術後せん妄になると見当識がなくなって、
怒ったりや頑固になったりと、非協調的になって
点滴は抜くわ、導尿カテーテルは抜くわ、で大騒ぎになってしまいます。

しかし基本的には術後せん妄は元に戻ります。
よって術後せん妄は適切に対処する必要があります。

術後せん妄を防ぐ方法はあるのでしょうか?

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