脊椎外科医になるためには。サブスペシャリティとしての脊椎脊髄外科医の方向性について。
はじめに
学生や、研修医に質問される、脊椎外科医になるための方法をまとめました。
まず、脊椎外科専門医はサブスペシャリティの専門医として位置づけられております。
サブスペシャリティの専門医とは、
より専門性の高い2階建て部分領域の専門医
のことです。
基礎となる1階部分の専門医を取ってから、2階部分の脊椎外科専門医を取得する、という構造です。
そして、脊椎外科医専門医を取得するためには、2つの方法があります。
脊椎外科医専門医を取得するためには、2つの方法
ひとつは、整形外科専門医→日本脊椎脊髄病学会(JSSR)の認定医
もうひとつは、脳神経外科専門医→日本脊髄外科学会(JSR)の認定医
です。
まず、1階部分で、整形外科が脳神経外科のどちらかの専門医を取得する必要があるわけですね。
そのあとに、それぞれの科の中で、2階部分の脊椎脊髄診療領域の専門医を取得する、という手順が必要になるわけです。
つまり、脊椎診療には、整形外科出身と脳外科出身の認定医が混在しているわけです。
あくまで個人的な印象ですが、
つい10数年前の学会では、
共存などありえない!!排除!!
というような雰囲気を感じておりましたが、
ここ数年は、交流の場がどんどん増えてきて、
患者のため、社会貢献のため、お互いを尊重しあい補完しあって、お互いが特異とするスキルを高め合おう!!
といった雰囲気に変わってきていると感じています。