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2017年06月

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はじめに


学生や、研修医に質問される、脊椎外科医になるための方法をまとめました。

まず、脊椎外科専門医はサブスペシャリティの専門医として位置づけられております。

サブスペシャリティの専門医とは、
より専門性の高い2階建て部分領域の専門医
のことです。

基礎となる1階部分の専門医を取ってから、2階部分の脊椎外科専門医を取得する、という構造です。

そして、脊椎外科医専門医を取得するためには、2つの方法があります。

脊椎外科医専門医を取得するためには、2つの方法


ひとつは、整形外科専門医→日本脊椎脊髄病学会(JSSR)の認定医
もうひとつは、脳神経外科専門医→日本脊髄外科学会(JSR)の認定医
です。

まず、1階部分で、整形外科が脳神経外科のどちらかの専門医を取得する必要があるわけですね。
そのあとに、それぞれの科の中で、2階部分の脊椎脊髄診療領域の専門医を取得する、という手順が必要になるわけです。

つまり、脊椎診療には、整形外科出身と脳外科出身の認定医が混在しているわけです。

あくまで個人的な印象ですが、
つい10数年前の学会では、
共存などありえない!!排除!!
というような雰囲気を感じておりましたが、
ここ数年は、交流の場がどんどん増えてきて、
患者のため、社会貢献のため、お互いを尊重しあい補完しあって、お互いが特異とするスキルを高め合おう!!
といった雰囲気に変わってきていると感じています。

椎体病変から悪性リンパ腫を拾い上げることができるのか?

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場末の民間病院で、脊椎診療科をゼロからたちあげております。

わたしはこれまで脊椎手術件数有数の訓練施設に所属しておりました。

現在の外来診療風景は手術紹介の患者さんゼロの、まったく違う診療風景です。

いかにこれまでの施設のブランドが強かったか、
そしてそのブランドにまで育て上げたお師匠さんがいかに凄いか
が身に染みる毎日です。

手術治療ももちろん大切ですけれども、

いまの状況だからこそ、できることがある!

そう考えながら必死に取り組んでいます。

その関心事の一つに
高齢者の椎体骨折に腫瘍性病変由来のものがまぎれこんでいないか?
があります。

硬膜外膿瘍ではなく、な、なんとピロリン酸カルシウム結晶沈着症でした。

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はじめに


結晶誘発性関節炎なるものがございます。
・痛風(gout)
・ピロリン酸カルシウム結晶(CPPD: calcium pyrophopate dihydrate crystal deposition disease)
・ハイドロキシアパタイト結晶(HADD; hydroxyapatite crystal deposition disease)
などです。

脊椎では、しょっちゅう出会うものではありませんが、
まれに石灰化病変が大きくなって脊髄の圧迫症状を発症し、外科的治療を要することがあります。

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通常、脊髄障害は緩徐発症で、急激な発症はあまり報告されてはおりません、、、

適正年収を知りたくてシミュレーションしてみた(駄ネタ注意!)

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わたしは通勤の際にスマホで日経新聞を読んでいます。

政治、経済や投資情報、マーケットなど読んでいると勤務先に着いてしまいます。

手術を覚えるため、遮二無二に、仕事に時間を費やしていた頃は
なにも迷うことなく、まっすぐ突っ走れました。

お金のこと、人生のこと、手術ができるようになれば後からついてくる、くらいに思っていました。

しかしようやく気づきました。
医師は単なるサラリーマンで、自由はない、ということに。。。

腰痛を伴う血管原生の間欠性跛行の鑑別を忘れずに、、、

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はじめに


眼科の先生から、ご自身のかかりつけの患者の間欠性跛行の相談を受けました。

腰痛と右下肢の間欠性跛行です。

腰部脊柱管狭窄症の診断で、近医整形外科で半年くらい内服加療されているのですが、
症状の改善なくむしろここ数ヵ月の症状は増悪傾向にあるそうで
当方に紹介いただきました。

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BKP; balloon kyphoplastyとは、
骨粗鬆症性椎体骨折の治療法の一つです。

非常に低侵襲な治療であることが特徴です。

用いるのは専用の3-4mmの穿刺針なので
術後の傷には絆創膏で十分です。

メドトロニック社製のKyphonというシステムを用いて行う手技です。

これまではBKPは単独でしか用いることはできませんでした。
インプラントとの併用が禁忌だったからです。

ところが最近、その禁忌が削除された模様です。

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