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2021年05月

頚椎前方手術気道管理マニュアルの作成

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2021tozen.001

はじめに




頚椎前方除圧固定術の気道トラブルは、1%前後に発生するとされます。

非常にまれではありますが、ひとたび気道狭窄がおこれば、呼吸ができなくなるというおそろしい事態を引き起こします。

緊急かつ適切な対応を行わないと低酸素血症に発展し、致命的になってしまいます。

わたしも空飛ぶ脊椎外科医先生のように、頚椎前方除圧固定術を行った当日は気が気でないため、病院に泊まることにしていました。

結果、再挿管を行う症例があり、わたしの能力だけでは対応できなかったので、周術期管理マニュアルを作成することになりました。

高齢者の手術を安全に行うための侵襲の目安

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はじめに


この10年で高齢者に手術する機会がふえています。

わたしも10年分しっかり年を取りましたが、手術を受ける患者さんも平均70歳代くらいだったのが、いまは80歳代くらいになっているという印象です。

合併症なく安全に手術したいのですが、高齢になった分、併存疾患や薬剤の数なども増えており、リスクが高いことは否めません。

高齢者への手術侵襲は少ないに越したことはありませんが、目安ってあるのでしょうか。

合併症を減らすための判断にしている論文がございます。

浜松医大発信のGo Yoshida先生らによる

「Predicting Perioperative Complications in Adult Spinal Deformity Surgery Using a Simple Sliding Scale」Spine. 2018;43:562–570

です。

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