カテゴリ:
スポンサードリンク
当法人のリハスタッフは非常に勉強熱心で、
毎週一回、医師と一緒に勉強会を開いています。

担当ごとにテーマを決めて、
スライドとハンドアウトを作成して、
10分から15分程度でプレゼンし、
お互い質疑応答する、
というスタイルの勉強会を
週に一回、ず〜っと継続しています。

現在、さらに知識の共有を高め合いましょうと
法人関連病院のリハスタッフや看護師など対して、
それらの資料を製本化して、配布することを計画しており
本当に頭が下がります。

不勉強な研修医も見習ってほしい、と心の底から思います(笑)

管理人もメンバーとして参加しております。

ある時、リハスタッフに勉強会をしてほしいとリクエストされ、応じたところ、
月に1回、わたしもスライドを作って講義することになってしまいました。
好評であることを願っています(笑)

今回は、腰椎術後の患者さんの件で、画像の読影のポイントを教えてほしい、とのことでした。

リハスタッフは、画像まで見ているのですね。
すごい意欲だな、と感心してしまいます。

しかし、、、難しいテーマです。

何から話していけばよいのでしょう。

当院での腰椎手術としては、
変性疾患では
・顕微鏡下椎間板切除
・顕微鏡下椎弓切除(主に片側侵入両側除圧、症例によりMILD法)
・MIS-T(P)LIF、症例によっては従来のopen法
最近では少ないですが
・PED
・XLIF
を行っています。
外傷に対しては
MIStでのPSF、あるいはさらに経皮的椎体形成を加えたり、
しっかりopenして矯正、骨移植下の固定をかけたり
あるいはBKPであったり、
前方固定をおこなったり、
多岐にわたります。

すべてを同時に講義することは時間の都合上できませんが、

術後の画像読影で大事なことは、
その症例における
①手術の目的
②手術アプローチとその侵襲
をしっかり理解することだと思います。

①手術の目的は、
・神経の除圧
・不安定状態の固定
・姿勢異常の矯正
が挙げられます。
それらが術後にきちんと叶えられているかどうか、を読影するわけです。
具体的には
硬膜嚢が拡大しているか
椎間孔が除圧されているか
スクリューにゆるみがないか
抜けてきていないか
ケージの沈み込みや前方あるいは後方の移動がないか
アライメントは矯正されたか
経過で矯正損失がないか
スクリューやロッドに折損がないか
隣接椎間や隣接椎体に問題が生じていないか
などでしょうか。

②手術アプローチとその侵襲とは
手術はおおむね後方から、後側方から、前方(側方)から
の3つでアプローチしていくのですが、
その部分の侵襲を評価していくわけです。
皮下や筋膜下に血腫やfluidが溜まっていないか
筋肉の炎症の具合はどうか
関節のゆるみやすべりの進行、関節嚢腫の形成の有無
医原性の分離の有無
椎間板ヘルニアの残存あるいは再発がないか
血腫や感染の存在
など
さまざまな事を考慮してチェックしていっているわけです。

ただし、まずは手術前に疾患の病態を画像にもとづいてしっかり把握できてないといけませんよね。

そのようなことを一緒に勉強していこうと思っています。

★★★
脊椎領域の画像所見だけでなく、診断のキー、鑑別診断が述べられており、非常に勉強になります。脊椎疾患を網羅していると思います。