有限要素解析で脊椎運動器疾患の病態を解く
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有限要素解析
医療においても、とりわけ整形外科の運動器疾患に対して
有限要素解析での報告を散見します。
脊椎領域にも
本来のバイオメカであったり、骨折後や固定後のストレス分布だったり
コンピューターで解析されています。
これはThe Spine J. 14( 2014) 1399-1409の
後頭骨からC1-2までをlocking plateで固定したときの解析モデルです。
有限要素解析のメリット
Cadaverでは一度骨折させてしまったらもうその部分は同じ研究はできません。
それに対して、有限要素解析は、
いったんコンピューター上に解析モデルを作成してしまえば
何度でもシミュレーションできる
のが非常に大きな強みであるといえます。
荷重の大きさや方向など条件を変えることも自由。
その結果、最適なものを選定できます(いや、わたしはまるでわかりませんよ)。
ただ、そのためには、
・適切な解析モデルの選定
・そして正確なであること
・数々の入力データ
などなどが必要です。
ゆがみ、応力、ポアソン方程式、フォン・ミーゼス応力、剛性ベクトル、
わたしにはちんぷんかんぷんです 。
勤務医であることの役割
解剖教室や研究室をもたない一般の民間病院にこそcommon diseaseが集まります。
普段さらされるからこそイチ勤務医にしか気がつかない病態があると思っています。
そして、その気付きが臨床研究につながっていくと信念を持っております。
以前、術後骨折した症例の発表をしました。
「いろいろ画像を見て検討してみたが原因がわからないです。
しかしそのような病態があるから手術後は注意してフォローアップしましょう」
的な発表をしたら
すぐ次席の演題で同じ術後骨折の病態を有限要素解析されていました(涙)。
病院という組織は伝統的に関連のない病院とは連携がとりにくいです。
イチ民間病院レベルでは、どこかしらの企業とタイアップするような研究はできないのでしょうか。
五里霧中・・・
しかしなんとかしていきたいと思っています!!
研究計画とか、助成金とか、情熱や夢さえあれば、きっとなんとか道はありそうです。
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