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大学附属病院の手術見学にいきました。
執刀医は、数多くの論文を記載し、教育セミナーを行う御高名な先生です。

L5椎体骨折による後弯変形で生活が困難となった症例で
T10からS1のPSと腸骨スクリューを用いて、
L5 VCR+Ponte osteotomy
による
後弯変形を行いました。

PPSの手術での2面透視下の有用性を以前記事にしましたが、
ここでは完全にフリーハンドでした。

胸椎やS1は、はっきりいって難しいです。
刺入角度がずれてしまうのではないかと不安で、
わたしにはちょっと無理ですね。
いくらオープンとは言え、
せめて側面透視は使用してもいいのではないかと
思ってしまいますが、
そこはやはり
・丁寧な術前の画像評価
・卓越した解剖学的な理解
のもとなのでしょう。

道を極める、とはこういうレベルなのだ、と。

透視を使用しないことを解剖の理解なしに真似ることは厳に禁じますが
手術のポイントは
・それぞれの椎体の特徴になるメルクマール、挿入角度を術前に徹底的に評価する
・そしてしっかり展開する
具体的には
腰椎は横突起、副突起、
胸椎は横突起先端
不安なときは、上、下関節突起を切除して
椎弓根を適切に触れる。

・・・
当たり前なんですよね。
その当たり前のことをしっかり行う、に尽きますね。

術後の確認画像まで拝見して帰路についたのですが
LLは40°くらい獲得され、スクリューの位置ずれもなく
非常に美しい矯正の仕上がりでした。

是非参考にしたいです。
やはり他施設での手術の見学は、
その場でしか共有できない貴重な時間を得ることができます。
手術の勉強をすすめていくうえで絶対おすすめです。