情熱が産み出すもの。ノーベル賞山中教授の講演。
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今回参加した学会のメインイベントです。
ノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥教授の講演です。
学会のプログラムを見た時に、絶対に行こうと思っていました。
大興奮です。
山中教授は実は整形外科医です。
「脊髄損傷はどんな優秀な外科医でも治すことができない
基礎医学研究をもって治療に導くしかない」
研究者転向のきっかけが脊髄損傷にあることは非常に有名なエピソードです。
手術が下手で、ジャマナカ、と言われてました
今回ワールドカップで日本中を熱狂させたラグビー日本代表のユニホームと
ご自身の神戸大学医学部ラグビー部時代の写真と重ねた
アイスブレイクをもって和やかに講演が始まりました。
ES細胞との出会い
ES細胞:Embryonic Stem Cell
は胚性幹細胞で、万能細胞とも呼ばれます。
受精卵から作られるので、どのような細胞にも分化させることができるため、
再生医療に期待されました。
ただ、受精卵の胚細胞を使用するところから、
倫理的な問題を乗り越えることができません。
他家のものであるため、拒絶の問題もあります。
そこで、
自分自身の細胞から、ES細胞様の細胞を作れないか
ということが研究のスタートだったそうです。
iPS細胞の発見
・受精卵はもともとは白紙の状態で、いろいろな情報が書き込まれてさまざまな細胞になる
・リセットボタンのような、初期化させるようなスイッチがあって、
そこを入力すると受精卵のような万能細胞になるのではないか
ということでスイッチを探して
複数のスイッチを同時におすと万能細胞になることを発見し、
iPS細胞: Induced Pluripotent Stem Cell
と名付けたそうですが、
「iPS細胞のネーミングは当時流行していたipodからパクったものです」(ホントですか!?)
再生医療への応用
脊髄損傷モデルのマウスにiPS細胞を移植して歩いているマウスの動画が流され、鳥肌がたちました。
すごい!!
そして脊髄損傷のみならず
ドーパミン産生細胞、網膜色素上皮、血小板、
iPS細胞を用いて様々な医療応用が始まります。
情熱の力って素晴らしい
情熱が産み出すもの。。。
素晴らしいです。
感動しました。
興奮しました。
自分に何ができるかわかりませんが、情熱を持って仕事に打ち込んでいきます。
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