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個人的には
XLIFの初期症例
脊柱管除圧術後のすべりや不安定性の悪化に伴う椎間孔狭窄
がよい適応と考えています。

今回の症例は
L3/4椎間板変性による後方すべり症です。
L2-3の癒合椎体による隣接椎間障害と考えます。
すべりは立位で悪化し、脊柱管と椎間孔狭窄の症状が出現します。

PLIFでできないかと言われれば、もちろん対応可能です。
しかし、アプローチのため後方要素を破壊する必要があります。

この症例は、
臥位では脊柱管や椎間孔の狭窄は生じないので
ligamentotaxisを用いたindirect decompressionで可能と判断しました。
後腹膜腔アプローチにてXLIFを用いて椎間板腔の高さを復元し、
後方のinstrumentationはPPSを用いました。

術前と術後6ヵ月のMRIの比較です。
001
002

椎間板膨隆および黄色靭帯の肥厚が軽減しております。

腸腰筋や後腹膜腔、PPS経路のback muscleの損傷は大したことありません。
経過良好です。

懸念されることとしては、骨移植です。
侵襲を抑えるため、
Refit
(ハイドロキシアパタイトとコラーゲンのハイブリッド)
という人工骨を用いていますが、
果たしてそれで骨癒合が得られるかどうか、、、

ひきつづきフォロー継続して確認していこうと思います。