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勉強会で、脊椎外科で使用する止血剤をまとめました。
皆さんの好みの止血剤は何ですか?
また、止血剤の工夫がありましたら、ぜひご教示ください。

サージセル®

 
酸化セルロースの可吸収性止血剤。 
木材パルプから得られたセルロース線維を酸化処理した植物由来成分。
1週で90%、2週で100%組織に吸収される。
血液が浸潤することにより、膨張する。
ゼラチン状の塊になって凝血物の形成を促進する、物理的な止血効果。
4〜5倍の重さの水を吸収する。

スポンゼル®、ゼルフォーム®

 
ゼラチン。
皮膚由来、感染のリスクが最も低いクラス4
膨張により局所が圧迫され正常な神経の機能を損なうおそれあり。
局所の感染を高めるかもしれないというが、実際どうでしょう?

アビテン®

 
微線維性コラーゲン。
酸化セルロースやゼラチン製剤より出血の減少、止血時間の短縮が得られる。
血小板を線維性コラーゲンに粘着させ放出反応により血小板凝集を惹起させる。
コラーゲン間に血小板凝集をきたし止血血栓を形成する。
術後8週までにほとんど吸収される。

トロンビン製剤


血液凝固因子。
フィブリノーゲンに直接作用して、フィブリンに転化させる。
トロンビンはフィブリノーゲンを加水分解して2種のペプチドを遊離し、
できたフィブリンは生理的条件下で速やかにゲル化する。
このゲルにさらに、活性化されたXIII因子が作用してフィブリン分子を共有結合で結びつけ、
安定化したフィブリンを形成する。
凝血速度はトロンビン溶液の濃度に依存する。
牛由来の凝固因子・・・三共、持田 
血液由来だがクラス4
ヒト由来・・・三菱、化血研

ボルヒール®、ベリプラスト®、タココンブ®など


フィブリン製剤。 
血漿分画製剤。
フィブリノゲンはトロンビンの作用により可溶性フィブリンとなる。
さらに、カルシウムイオンの存在下で、血液凝固第XIII因子はトロンビンにより活性化され、
フィブリンを尿素不溶性の安定化フィブリン塊とし、組織の接着・閉鎖が行われる。
この安定化フィブリン塊内で、線維芽細胞が増殖し、膠原線維や肉芽基質成分が産生され、組織修復を経て、治癒に至る。
特定生物由来製品に該当。
→医薬品名(販売名)、その製造番号又は製造記号(ロット番号)、使用年月日、使用した患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間の保存が必要。

フロシール®


バクスター
架橋ゼラチン粒子(牛真皮由来)と乾燥ヒトトロンビンの製剤。
架橋ゼラチン・・・血液と接触すると膨張し、タンポナーデ効果
トロンビン・・・接触してフィブリン形成
フローアブルなので、凹凸のある面でも大丈夫。
6−8週で体内へ吸収される。

わたしの施設では
トロンビン1万単位にスポンゼルを浸して用いております。
静脈外の出血は、このトロンビンスポンゼルでまず、止まります。
皆さんの好みの止血剤は何ですか?
また、止血剤の工夫がありましたら、ぜひご教示ください。