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研修医のための症例検討会


この施設でも、症例検討会というものがあるそうです。

研修医のトレーニングのため、
自分が勉強になった症例をスライドでプレゼンする
という企画です。

きっとどの施設でもあることでしょう。

研修医が陥りやすいプレゼンのワナ


本日指導した研修医、見事に研修医が陥りやすいワナにハマり込んでました。

真面目だからこそ、ともいえますが。

①その症例から何を学んだのか、テーマがわからない
②勉強したことをひたすらスライドに流しこむ
③busyなスライドになる
④制限時間をオーバーしてしまうので早口で原稿読みしてしまう
⑤プレゼンにメッセージが込められていない

5分の時間に、18枚ものスライドをつくっておりました。

うん、かなり勉強したんだね。えらいえらい!

レポートならそれでよいのですが、
プレゼンは違います。

プレゼンの極意


聞いてもらう以上にスライドを聴衆に見てもらう、という気遣いがないと
その気配はすぐに聴衆にバレてしまします。

そうなるとだれもスライドを見てくれません。プレゼンを聞いてくれません。

あくびしてぼんやりするか、居眠りするか、、、

そして強弱がないと、メリハリがつきません。
具体的なストーリー、起承転結がはっきり伝わるスライド構成にしなければなりません。

典型的なダラダラプレゼンでした(笑)

手直ししたこと



まずその症例でのうまくいった点と反省点を述べてもらいました。

上手に言うことができたので、


・うまくいったところをアピールする構成にするか、
・反省点を次の臨床に活かすといった構成にするか、
選んでもらいました。


うまくいったところをアピールすることになったので、
それ意外の考察を省いて、なぜうまく行ったのか、の考察をもっと充実させました。
具体的な論文を検索してあげました。


そして、症例提示の部分は、後から考察に反映されていないデータは
余計なものとして全部削りました。

研修医からは、え〜せっかく勉強したのに、、、という声が漏れましたが、
プレゼンの流れを遮っていたので。
勉強したことは勉強したこととして、しっかり身につくことだから大丈夫。
質疑応答の時に活かされるから大丈夫。
プレゼンの流れがスムーズなほうが、いい発表になるから。


ダラダラと複数のスライドで画像経過を見せるのではなく、
一枚のスライドで経過がわかるようにまとめる。


最後に、みんなが見やすいように
フォントを揃えて
文字の色をスライド全体で統一して
文字に強弱をつけて視線を誘導させる。

本日のまとめ


わたしは研修医のときには、プレゼンの仕方を誰にも教わることができず
ひたすら学会でプレゼン上手な演者のスライドを真似てきました。

だから研修医に対しては、
この施設での研修がよいものだった、と
後の人生でそう思ってもらえるように、
なんとか尽くしていこう。。。
と思っています。

まあ、ふざけんな、みたいな輩もいるのはいるんですが、、、

★★★
読みやすく伝わりやすい、そしてさらにかっこいいプレゼンを作るために必要なデザインのルールを教えてくれます!!
学会発表や院内発表などで大変役立ちます!!
もっと早くに出会っていれば今までのプレゼンは違ったものになっていたのに、、、と思いました。