骨粗鬆症性椎体骨折は、Stop at One: Make your first break your last!
スポンサードリンク
はじめに
本日も3名の骨粗鬆症性椎体骨折の患者さんが新患でいらっしゃいました。
実は、3名とも既存骨折があって、再骨折でした。
ここで疑問がわきます。
骨粗鬆症加療はどのタイミングで行っているのでしょうか?
骨粗鬆症薬物加療の開始時期
原発性骨粗鬆症のガイドラインでは、骨粗鬆性椎体骨折があればその時点で加療開始です。

多忙な勤務医にとって、骨粗鬆症加療には手が回らない、のでしょうか?
いえ、それでは高齢者の健康長寿を保つことができません。
Webで勉強を
わたしは、m3.comに登録しており、Webでのスライドや、講演会をよく利用しています。
おもに骨粗鬆症に関しての記事や講演を読み聴きします。
イーライリリーや、旭化成ファーマがよく情報を発信しています。
イーライリリーは
・フォルテオ®(遺伝子組み換えテリパラチド)
・エビスタ®(SERM: selective estrogen receptor modulator)
最近は慢性腰痛に対するサインバルタなどもPRに来られます。
旭化成ファーマは
・テリボン®(テリパラチド酢酸塩)
・エルシトニン(エルカルシトニン)
が主力です。

最近みた記事では
IOF: international osteoporosis foundation国際骨粗鬆症財団のキャンペーン。
まさにその通りだ、と感じました。
Stop At One: Make your first break your last
World Osteoporosis Day

初回の骨折から積極的に骨粗鬆症治療に介入し、
脆弱性骨折の連鎖を効果的に予防することが重要。
Stop at one
Make your first break your last
うん。
まさにその通りですよね。
骨折が多いほどADLが低下
椎体骨折は繰り返されると、その都度ADLが低下していきます。
イーライリリーのスライドより。

1回や2回の骨折ではなんとかADLを保ちながら生活できていますが
複数回目に、ついに寝たきりになってしまいます。
まとめ。強い気持ちで積極的に加療を
だから、初回の骨折で二度と骨折を繰り返さない、
という強い気持ちで積極的に骨粗鬆症加療に努めていくべきです。
個人的には、地域連携パスをつくって、
地域で積極的に骨粗鬆症加療を行っていきたいとおもっています。
m3.comでスキマ時間の活用を。
医師転職のエムスリーキャリア

フォルテオの後発品が出てきます。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) October 19, 2019
後発品というだけあって、経済的には現状の患者負担額の約7割に抑えることができるようです。
具体的には約4万円超だったフォルテオが、約3万円前後となりそうです。https://t.co/vmjarUJq1B
コメント