あれ?ヘルニアがない、、、?高位誤認?左右違い?
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はじめに
例えば腰椎椎間板ヘルニアの手術で、
あれ?ヘルニアがない、、、?
ということが起こった場合の話です。

脊椎手術のトラブル
脊椎手術のトラブルに
・左右の取り違い
・高位の取り違い
があります。
よってヘルニアがない、となった場合、
左右が異なっていないか、
高位がことなっていないか、
を見直す必要があるのです。
高位誤認をふせぐために
わたしは、高位誤認に泣いています。
徳橋先生の著書、
脊椎脊髄術中・術後のトラブルシューティング 第2版
では
高位誤認は決してまれではない。
適時術中X線撮影ができる環境作りが重要。
術前にKワイヤーあるいは注射針によるマーキングと
マーキング後のX線撮影を行うことにより高位誤認問題の大半は回避できる。
とあります。
それで、いま、わたしはどうしているかというと、
① 執刀前に注射針でマーキングし、Xp撮影
② 開創器を設置した後で、骨を削る部分にドリルをあてて透視下に確認
③ 閉創前に透視を用いて確認
の3段階で、誤認がないようにしております。
高位誤認再発
これでうまくいっていたのです。
ところが、先日、この段階を経たにも関わらず、高位誤認を起こしてしまったのです。
その時は、
・変性側弯があり側面像が判断しにくかった
・マーキングピンが1椎体上の棘突起に刺入された
という不安要素がありました。
ただし、上述の3段階を守り、さらに複数医でチェックしました。
もう、どうしていいかわからない、、、
高位誤認、防ぐための他の工夫
他になにか追加することはないでしょうか?
文献的には、ピオクタニンで色をつける、という工夫がありました。
マーキングピンを該当する椎体に刺入しなおして、撮影したらよかったと反省しています。
まとめ
高位誤認を防げる工夫があれば、是非ご教示願います(涙)
どんな些細なことでも取り入れたいと思いますので、教えてください!
切実です。
自信を失っています。
コメント
コメント一覧 (4)
ご教示いただき、ありがとうございます。
受けた指導をどこで、どうはき違えたのか、
マーカーピンの立て直しという大事なひと手間を無視していたようです。
ひとりよがりにならないよう気を引き締めて診療したいと思います。
ありがとうございました!
私も腰椎で2回高位誤認した経験がありやす。
正確にマーキングピンを刺すところを一番大切にしないといけないですね。
刺し直しても、まだわかりにくいようなケースは
関西弁さんの仰る通り、棘突起温存にこだわらないようにしてみます。
ありがとうございます。
正確に刺しているにもかかわらず謝るなら、棘突起温存にはこだわらず、直接マーキングが刺入されてる棘突起尾側を削って進入するMILDなどに術式を変更してみてはどうでしょうか?