割りと早くに習得するC1椎弓切除術

C1椎弓切除術は、
椎骨動脈の走行に十分気をつけていれば
さほど難しい手技ではありません。
よって比較的経験の若いうちに習得する技術のひとつです。

その時は前弓が骨折するとか上司は言っていなかったし、
実際の経過であまり気にすることはなかったのですが、
この症例を見てみてください。




前弓が骨折しています。

いわゆるJefferson fracture

後弓が切除されており、さらに前弓の骨折なので、
いわゆるJefferson fracture、破裂骨折状態です。

不安定状態で、C1のlateral massがそのまま外側に亜脱臼していきそうな心配があります。

・ハローベスト？
・後方固定？

おそるおそる定期フォローしてなんとか不安定性が出現することなく経過をみれております。

実は一例ではない

実は、この症例のみならず、C1椎弓切除後に前弓が骨折した症例が複数あります。
術者も単独ではありません。

C1椎弓切除、是なのでしょうか？
非ではないでしょうか？

なにかチタンプレートのようなもので断端を補強する、などが必要なのではないでしょうか？

有限要素とかで証明されないでしょうか・・・



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