骨粗鬆症性椎体骨折の負の連鎖
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はじめに
骨粗鬆症性椎体骨折のおそろしい点のひとつに
骨折の負の連鎖
があります。
具体的には、この症例をみてください。

椎体骨折の負の連鎖
あれよあれよと椎体骨折が生じています。
みるみる椎体が楔状化し、脊柱管が狭窄しています。
腰椎なので後弯変形が乏しいのが不幸中の幸いです。
しかしL1椎体は、椎体内にクレフトが形成され、
後に立位で後弯変形をきたすようになったため、
BKPを行いました。
骨折の連鎖が始まったため、PTHの治療を導入しました。
骨粗鬆症の治療には医療者側の熱意と患者側のモチベーションが大切
このスライドを患者さんにお見せすると、
みなさん理解してくれて、骨粗鬆症の加療をがんばってくださいます。
骨粗鬆症は症状として目に見えにくいので
治療継続するためには、
医療者側の熱意と患者側のモチベーションが大切
と感じています。
骨折を起こさないように加療していくことが一番重要です。
不幸にして骨折してしまった場合は、
負の連鎖が起こっていないかどうか
定期的にフォローしていくことが大事です。
まとめ
骨粗鬆症性椎体骨折は、痛みのため、多くの患者さんが苦しんでいます。
安静を余儀なくされるため、骨折がよくなって痛みが改善したとしても
その時点で準寝たきりになってしまうこともあります。
地域連携や、骨密度検診など、いろいろ改善していきたいと思っています。
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