仙骨のU (H) shaped fractureはどう治療する?仙骨不安定骨折のまとめ
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はじめに
仙骨の特殊な骨折に
U (H)shaped fracture
というものがあります。
これはいわゆるsuicidal jumper's fractureともいわれ
飛び降りなどの転落外傷に多いです。
みなさんは、どう治療していますか?
仙骨骨折のAO分類
分類についてです。
通常骨盤輪の骨折では、AOにて
A: 安定型、後弓正常
B: 部分安定型、後弓不完全破綻
C: 不安定型、後弓完全破綻
に分けられます。
仙骨の不安定骨折type Cは
AOでは、
C1-3: 片側完全断裂
C2-3: 両側断裂 片側完全、片側不完全断裂
C3-3: 両側完全断裂
に分類されます。
仙骨骨折のDenis分類
Denisは、骨折を仙椎椎間孔のエリアで分類しました。
Zone 1 椎間孔外
Zone 2 椎間孔内
Zone 3 脊柱管内
Zone2,3で神経症状の出現が多いです。
後方plateのよい適応とされます。
仙骨骨折のRoy-Camille分類
Roy-Camilleは、仙椎のずれで分類しました。
Type 1 屈曲変形程度
Type 2 後方のずれ
Type 3 前方のずれ
Type 3は神経症状必発です。
U (H) shaped fractureはどう治療する?
両側の縦骨折にRoy-CamilleでいうところのType2か3を合併しているわけです。
そうなると仙椎部で腰椎の連続と、仙腸関節の連続が断たれてしまいます。
ぶらんぶらんです。
どのように治療したらよいのでしょうか。
現時点では、偏位が著しくなければ
miniopenでのL5-S1-S2AIかな、と思っております。
偏位が大きければ、、、
整復は困難でしょうからラミネクを追加するかな、、、
ということで、来週は、L5-S1-S2AIの腰仙椎骨盤固定を行います。
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