MIStを行うための2面透視のセッティング
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はじめに
5月になりました。
新人の皆さんが入職して1ヵ月になります。
みなさん、いかがお過ごしですか?
(毎年、一から指導していくのはしんどい部分もありますが)
よりよい医療を職員全員で行うために、精一杯がんばりたいと思います。
いろんなことを早く覚えてほしいです。
本日は、
新しいope看護師さん、放射線技師さん、研修医、専修医にむけて
脊椎MIStにおける2面透視の設定の仕方
についてまとめました。
2面透視の設定の仕方
脊髄脊椎外科では最小侵襲脊椎安定術
MISt: Minimally Invasive Stabilization
を積極的に取り入れています。
安全に手術を行うため、透視を2面入れます。
たびたびこのブログでも記事になっていますが(C-arm2台のセッティングの方法)
その透視の設定の仕方についてまとめます。
1面透視の場合
1面の透視のときは、
側面と正面を回転させて用います。


設定は、そんなに問題にはなりませんが、
透視時間の延長と、回転操作で術野の清潔が保てるかどうか不安があります。
2面透視の場合
2面の透視のときは側面と正面を組み合わせます。
しかし、図のように、同じ径だと違いに干渉してしまい、うまくいきません。

よって、側面の透視は正面の透視よりも径が小さいものを選択します。

それでも干渉してしまうので、
側面の透視はなるべく管球をギリギリまで遠ざけます。
そうすることでC-armは干渉せずに、
リアルタイムで側面像と正面像を同時に得ることができるようになります。

実際に用いている透視の機材
ちなみにわたしたちが用いている透視は、
①正面透視
SIEMENS®Siemens ARCADIS Orbic 3D

②側面透視
SIEMENS®SIREMOBIL Compact L

です。
径のサイズは①>②です。
本日のまとめ
2面で設定すると、
不必要な透視を用いることなく透視時間の短縮が得られます。
速やかに設定すること、そして正確に設定することで
手術時間の短縮が図れます。
次回は、椎体に対する正確な2面透視の合わせ方についてまとめます。
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ブログの立場上、非推奨ですけれども、
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2019年3月29日
「バイパープライムのおかげで、今はとくに不安ない症例は正面像だけでPS入れてます」
「スクリュー一本の刺入に必要な透視時間は10秒もかからないです」
ということ!!
す、すごい!https://t.co/tiEkEKxlqt
脊椎においても低侵襲手術が広まってきています。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2019年3月27日
従来のこだわりから、低侵襲法ならではの新しいこだわりが自分なりに形成されてきます。
S1のPPSの軌道では、どんなどころにこだわっていらっしゃいますか?https://t.co/o3iBnc729r
今年のJSSR、トライタニウムの成績発表がたくさんありますね。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2019年3月27日
トライタニウム、順調な経過で、確かな手応えを感じます。
次なる興味は
・骨質があまりよくない高齢女性ではどのような結果になるのか?
というところです。https://t.co/Ztbv1F3dJf
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