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はじめに


研究会で講演をしたご縁をきっかけに、
研究会に講師として参加したときの雑感
近隣の大学病院に研修に行くことができました。

この大学はわたしたちの医療圏における術中脳脊髄神経モニタリングのリーダーです。

経験と知識が非常に深いです。

たいへん素晴らしい研修となりましたのでご報告いたします。

当院での取り組み


当院にはモニタリングの設備がないことが、どうしても不安でした。

なんとか理事長に理解をいただき、
日本光電のニューロマスターという術中専用のモニタリング機器が納入されました。

16channelでモニター可能でたいへん優れています。

完全な安心を担保するわけではありませんが、積極的にモニタリングを導入しています。

幸い、脊椎脊髄病学会のモニタリング研修施設での研修に参加したおかげで
初めてのスタッフでもなんとかかんとか電位を拾いながらやっています。

基本的にMEPは8channelで行っています。
頸髄ならば上肢3channel、下肢をコントロールに1channel
胸髄腰髄ならば下肢3channel、上肢を1channnelコントールです。
SEPと併用して行っております。

他科では使用していない現実。。。これはなんとかしたい


しかしふと技師が申しました。
脳神経外科領域の手術では立ち上げが遅れている・・・
だそうです。

聞けば、技師側と医師側双方にまだ準備が整っていないようで、、、

せっかく機材があるのに、使用しないなんて、、、

わたしは脳外科手術領域のモニタリングについてはまったくの無知ですから、

脳外科で脊椎手術を行っている大学に頼み込んで研修させてもらえれば
そこで生まれる交流がきっと当院のスタッフに役に立つに違いない!!

とかねてから妄想していました(笑)。

研究会でチャンスが!!


そこで研究会で講演したときに講師の先生のお一人にお願いしたところ!
快く了承いただきました!!

しかもわたくし、厚かましく、当院の技師同行の許可まで頂きました。

本当に感謝感謝です。

研修先の大学ではモニタリング専任の技師がいらっしゃるそうです。

なので当院の技師と、研修先の大学のモニタリング専任の技師の先生と交流ができたらいいなあ。

そうすれば当院の脳外科手術においても、ますますよい環境になるだろう!

なんて、、、厚かましいですよね。

大学病院のレベルの高さよ〜


研修に行った大学病院では脳外科領域での神経モニタリングの経験がすでに1000例を超えているそうです。
当院で疑問に思うような初歩の問題は、すでに経験、解決すみです。

電位を得るための工夫や、刺激の方法、強さ、得られない場合の取り組み、術者とのコミュニケーションの方法など、多くのことを一緒に学ぶことができました。

快く研修を受け入れてくださって本当に感謝です。

そしてその大学専任の技師の先生が、なんと当院の技師のお師匠さんになってくださいました。

じつは、、、


じつは、わたくし、なお厚かましいことに
前任の病院のモニタリング班の技師の同行の許可もいただいておりました!

せっかく研修にいけるのに、自分たちの施設だけではもったいないな、と(笑)

前病院のモニタリング班も同行し、3病院で交流を深めることもできました!

もし今後、自分らで解決できないような疑問があれば、
いつでも相談してください、と携帯番号やメールアドレスの交換までしてくださったそうです。

なんと頼もしい。

ほんとうに実りある研修となりました。

今後、当院でも術中モニタリングは、脊椎手術のみならず、
脳神経外科領域でもきっと大活躍できるはずです。

どんどん活用していければいいですね。

本日のまとめ


本当にすばらしい研修ができました。
うれしかったです。

研究会や学会に参加することは、たくさんの施設の方法を知ることができて
刺激になります。

そしてその時に得た交流が、
まさかまさかこんなカタチで自分のスタッフの教育に活かされるなんて。

新しい発見でした。

今後もますます励んで、
スタッフ・患者、全員がハッピーになれる組織づくりを目指していきたいです。