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はじめに


本日は
新人Nsむけの勉強会
でした。

骨粗鬆症と骨粗鬆症性椎体骨折についてお話しました。

せっかくですので記事にいたします。
勉強会1

骨粗鬆症が引き起こす骨折


骨粗鬆症が引き起こす代表的な骨折は
・背骨 → 椎体骨折
・ふとももの骨 → 大腿骨近位部骨折
・てくび → 橈骨遠位端骨折
です。

骨粗鬆症患者が二つ以上の骨折を起こしてしまう生涯の危険率は
なんと!!

30~40%!!
とされています。

骨粗鬆症って??


まずは駄ネタです。

骨粗鬆症の
鬆って漢字の部首をご存知ですか?

かんむり? 髪の上の部分?
あし? まつ?

正解は、、、
かみがしら
かんむりです。

いっぽんいっぽんばらばらの意味があるそうです。

では、“あし”はなんで“松”?

松は松葉で、これまた、いっぽんいっぽんばらばらの状態の松葉を表しているのだそうです。

よって、粗い、という漢字を組み合わせて、
骨粗鬆症は、
骨がばらばら✕3
の状態であるという意味があります。

当然折れやすい、ということになりますよね。

骨粗鬆症性椎体骨折の原因


では、骨折の原因は?
転倒、尻もちなどの外傷は想像つきますよね。

ところが実際は、患者さんは受傷機転を覚えていないこともあるのです。

例えば、このメドトロニックのBKPのパンフレットの説明用写真を用いますと
・くしゃみをする
・重い物を持ち上げる って、これ鉢植えですよね?
・体をひねる
で折れています。

こんな普段の、あたりまえの動作でも折れてしまうので、
患者さんは、いちいち、あの時のあの動き、なんて覚えていないのです。

だから、尻もちついていないのに、折れるわけ無いでしょ?
という先入観をもって接してはいけません。

骨粗鬆症性椎体骨折の症状


症状は痛み、とくに体動時の痛み、です。

だから患者さんは動きたくない。

では高齢者に安静臥床を行ってもらうことの意味を考えたことはあるでしょうか?

なんと、高齢者を1日安静にしておくだけで、1.5%の筋力が低下する、とされます。

はたして1〜2週間安静にすると
・運動能力
・呼吸機能
・見当識
・認知力
・褥瘡
・排尿・排便機能
などはどのような影響を受けることになるのでしょうか?

相当なものでしょう。

安静にこれらの機能を低下させること以上のメリットがありますか?

だからいくら骨折とはいえ、臥床にはしたくないですね。

このあたりは施設によって方針が異なるとは思いますが、
わたしは可能な限り離床をすすめる派です。
もちろん、椎体の圧潰の進行具合や不安定性の出現などを慎重に評価しながらです。

ADLが改善しない、むしろ悪化するようならば
そのときは手術治療を念頭にフォローします。

まとめ


骨粗鬆症がいかに骨折しやすい状態をしめしているか
おわかりいただけたでしょうか。

骨折は1回ではすみません。
つぎつぎと骨折してしまい、寝たきりにどんどん近づいていってしまいます。
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諦めず、寝たきりにならないようにがんばりましょう。

あそこの病院に入院したら、寝たきりになるよ、なんて風評が広まらないように(笑)