ミエログラフィーはガラスシリンジですか?
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はじめに
わたしは
ミエログラフィー=脊髄腔造影検査
は、必要な検査の一つであると位置づけています。
ミエログラフィーは有用性を十分考えてから行う
MRIでは多椎間病変ではどうしても大袈裟に撮像されてしまい
手術椎間数が多くなってしまう印象があります。
逆に荷重をかけた状態ではじめて完全ブロックになるような症例もあります。
今回記事にしたいことは、
ミエログラフィーはガラスシリンジでないといけないのか?
という率直な疑問です。
ミエログラフィーの手順
ミエログラフィーは脳槽・脊髄腔造影用の非イオン性ヨード造影剤を
透視下に硬膜内脊髄腔に注射していく検査です。
通常の手順は、
1)皮下に局所麻酔を浸潤させて、
2)スパイナル針を硬膜内にすすめて、
3)造影剤を注射
です。
この造影剤を蓄えるシリンジが、これまでの施設で常にガラスシリンジでした。

これまでガラスシリンジの使用に関してまったく疑問を持っていなかったのですが、
現在の施設にはガラスシリンジが1本しか置いてないことが発覚しました。
よって2例目は、通常のプラスチックシリンジを用いてミエログラフィーをしたのですが、、、
ガラスシリンジが滑っていく感覚って大切
やっぱり手に馴染んだガラスシリンジが滑っていく感覚がないのでなんとなく不安でした。
硬膜外腔に圧入しているような、イヤな感覚です。
21G〜23Gのスパイナル針を用いるわけですが
外筒のサイズで手に掛かる圧が異なります。
体がその感覚を覚えているわけですが、
これはガラスシリンジならではの感覚なのでしょうか。
それとも世間ではすでにガラスシリンジを用いず、
ディスポーザブルのシリンジを使用しているのでしょうか?
本日のまとめ
当たり前と思ったことが
違う施設にきてみて、もしかして当たり前ではないの?
ということをたびたび経験します。
ミエログラフィー。
もしかしてガラスシリンジでないところもあるの?
ミエロ後髄膜炎の症例を伺ったことがありますが
もしかしてリユースでなくディスポであれば防げるのか?
など考えてしまいました。
でも結局、手に馴染んだガラスシリンジを購入してもらうことになりましたが。
ちなみにアマゾンでも購入できるの?
コメント
コメント一覧 (4)
コメントありがとうございます。
わたしはモニターを見ながら、造影剤注入中に逆流を確認することはありませんでした。確認したほうがいいですね(汗)。先日ガラスシリンジでミエログラフィーを行ないましたが、硬膜外に漏れてしまいました。やはりts2611先生のおっしゃるようにガラスシリンジで行うメリットはどうも少ないようです。先入観にとらわれていたようです。ご指導、ありがとうございました。
コメント頂まして誠にありがとうございます。今までガラスシリンジであることに疑問がなく、ディスポーザブルシリンジでできるわけないじゃないか!と言いながら、なんとなくできてしまったんですよね。。。普通に。ts2611さんのおっしゃられる通り、“慣れ”の問題なんですね。たしかにガラスシリンジだったから硬膜外が防げた、なんてことありませんでした。ガラスシリンジにこだわる事ないのかもしれませんね。清潔面でいえばむしろディスポの方が安心ですよね。
ありがとうございました!
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